*ジャワ島津波緊急医療支援活動 3

  

7月20日夕刻、向井看護師と館野調整員は最大の被災地パンガンダラン(インドネシア・西ジャワ州)に到着後、現地災害対策本部(SATKORLA)にて支援団体登録を済ませ、パガンダラン・プスケスマス(保健センター)を視察した。災害対策本部調べによると、パンガンダラン地区の津波による被災状況は、死者142人、行方不明者84人、重傷者60人、軽傷者160人である(20日9時現在)。被災者の多くは、高台に避難し、津波が再び来襲することを恐れて今も帰還していない。高台に避難した人々に対する水、食料などの供給は不足している。
  

パガンダラン・プスケスマスから、そのような山間の集落の一つであるプルバハユ村(PURBAHAYU)での医療支援を要請され、同集落を視察した。避難民は住民の家の庭先にテントを張ったり、集会所に身を寄せたりして生活をしている。
   

小学校の運動場ぐらいの広場では10のテントが設営されているが、集落に医師は存在せず、看護師が一人いるだけである。
  

AMDA緊急医療支援チームは、プルバハユ村を活動拠点とすることを決定し、診察を開始した。21日午後3時30分までに76人の患者を診察した。多くは外傷、下痢などで、外傷の一次治療の不備で化膿症になっているケースも多いとのことである。
  

AMDAでは、現地からの報告に基づき、第二次チームを派遣することを決定した。

  

【第二次派遣チーム】

<日本からの派遣>

比屋根 勉(ひやね つとむ) 内科医師 AMDA沖縄支部
 医療法人大平会 嶺井リハビリ病院(沖縄県浦添市)勤務
 沖縄県出身、同宜野湾市在住 ERネットワーク登録
 (AMDAでの緊急救援活動)
  エルサルバドル大地震緊急救援(2001年1月)

渡邊 美英(わたなべ みえ) 看護師 長野市在住・出身

  ERネットワーク登録

(比屋根医師)23日17:10那覇空港発ANA1738便
          19:00関西空港着
  *渡邊看護師と合流
24日01:25 関西空港発 TG673・TG433 バンコク経由
   11:25  (日本時間13:25)  ジャカルタ着予定
  *ジャカルタにて梶田調整員と合流し、被災地に向う予定

<インドネシア・スマトラ島から派遣>
梶田未央(かじた みお) 調整員
 AMDAアチェ事業派遣調整員(2006年5月8日より)
 2006年5~6月 ジャワ島中部地震緊急救援活動に従事。

  岡山県倉敷市出身
24日11:40バンダアチェ発
   15:00(日本時間17:00)ジャカルタ着予定

   

【活動参加人数】
医師4人 看護師3人 調整員3人  計10人 

日本------医師1  比屋根勉
        看護師2 向井信子・渡邊美英
        調整員2 館野和之・梶田未央
インドネシア--医師3 看護師1 調整員1

  
【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709 口座名「AMDA」
*通信欄に「ジャワ島津波」とご記入下さい