AMDA速報2 ネパール抗議デモ負傷者緊急医療支援活動
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ネパールのギャネンドラ国王は24日夜、解散させていた下院を復活する意向を表明した。主要7政党は25日、受入れを決定し、事態は収束の可能性が高まった。
首都カトマンズでは幹線道路の封鎖による医薬品などの不足も伝えられ、AMDAは、引き続き巡回診療を行なうとともに情報収集に努める。
【日本からの派遣】
谷口敬一郎(たにぐち けいいちろう)
調整員 岡山市在住 広島市出身
AMDA本部職員(スリランカ医療和平プロジェクト本部担当)
4月22日岡山を出発し、23日カトマンズに到着後直ちにAMDAネパール支部担当者と合流した。
現在AMDAネパール支部の巡回診療に同行し、情報収集を行なっている。
【AMDAネパール支部の活動状況】
4月17日、外出許可証を得てカトマンズ市内で巡回診療を開始した。
積極的中立の立場で、デモ参加者と治安当局双方の負傷者を診療している。
診療時間:8:00~18:00(デモの状況によっては20:00まで)
チーム :1チームは医師2人・救急隊員2人・補助員2人・運転手1人で構成され、2チームが活動中
患者数 :1日10~50人(デモの状況、激しさにより異なる)
AMDAネパール支部
<ネパール国外での活動実績>
AMDA多国籍医師団の一員として、難民支援と自然災害の緊急救援プロジェクトに多数参加
・難民支援:
ソマリア・エチオピア難民支援(ジプチ国内、1992年より現在医師派遣)、アフガン難民支援(98~99)の他、コソボ、チェチェン、ルワンダ、バングラデシュなど
・自然災害:
パキスタン北部地震(2005年):医師3人・調整員1人、
スマトラ島沖地震津波(2004~05年):医師4人・調整員2人、
インド西部地震、カンボジア・メコン川大洪水、アフガニスタン震災など
<ネパール国内で実施している長期プロジェクト>
・ネパール子ども病院 (ブトワール市1998年~現在):小児科と産婦人科を兼備した専門病院であり、カトマンズ以外で唯一の小児専門病院。様々な保健医療人材育成機関とも連携し、産婦人科の実習病院としても大きな役割を果たしている。
・AMDA病院 (ダマック市1992年~現在):ブータン難民に加え地域住民に対する医療サービスを実施
その他のプロジェクトとして、「ブータン難民キャンプ内プライマリヘルスケア」、「性感染症ケア・サービス」、「地域保健衛生啓発(農村地域の女性と子供を対象に、保健衛生教育、識字教育、母子保健教育、学校保健 教育)」などを実施している。
*AMDAホームページhttp://www.amda.or.jp/ に救援活動の様子を撮影した写真をアップしていますのでご覧下さい。
【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
通信欄に「ネパール・デモ」とご記入下さい