AMDA速報5 比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動


【2月22日の経過】
セントバーナード東郊に位置するアナハワン郡病院(Anahawan District Hospital)には、本日21名の重症・中等患者が救助現場から搬送された。うち3名はさらに専門的な治療を要するため州立病院に搬送され、2名は治療の甲斐なく死亡。 病院では病室が足らず廊下にもベッドが並べられ、救助された怪我人が運びこまれている。


22日午前より、AMDAチームは同病院を医療状況調査のため訪れ、病院側の要請により診察に加わった。アナハワン郡病院での診察数は、中等度の患者計16名(女性9名、男性7名。5歳以下は1名、70代2名)。骨折のほか、泥流によって皮膚を著しく損傷している人、また耳など体腔に泥が詰まり、炎症を起こしている人などが手当を受けている。

また、需要の高い医薬品、医療消耗品を提供した。提供された物品の内容は抗生物質、外科用手袋、蚊帳、消毒薬など。医薬品の量は同病院で使用される2週間分程度にあたる。


午後、AMDAインドネシア支部からの医師2名が合流し、クリストリー高校避難所での被災者の健康診断に加わった。本日の検診数は14名、呼吸器系疾患4名、胃潰瘍2名など。災害以前からの慢性疾患を悪化させている例が多く見うけられた。


【2月23日の活動予定】
第1次チームである奥谷、ならびにKPAC現地スタッフ2名の計3名は、マニラ市に戻り、引き続きレイテの医療チームの後方支援にあたる。

医療チームは、引き続き被災者に対する健康診断や診療を継続する予定。


【現在のチーム編成】
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア (AMDAInternational名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
アドバイザー Dr. マトゥ 南レイテ医師会会長
調整員 奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
    木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
    小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
    リサ・ブガシュ/Lisa Bughash Ms. 金光教平和活動センタースタッフ
ダフネ・デュナダラ/Daphnne Dunadara Ms. 金光教平和活動センタースタッフ
医師 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
    Iryawan Idris/ イドリス AMDAインドネシア支部医師
Maheandratama Purnama Adhi/アディ AMDAインドネシア支部医師
看護師 竹内美妃/たけうちみき/看護師 北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師

マニラにて後方支援担当/Ade Bangsawan/バンサワン AMDAインドネシア支部医師

現地受入団体:南レイテ医師会
協力団体:金光教平和活動センター(KPAC)、J.S.ファウンデーション
                    (敬称略)


【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
     口座名 「AMDA」
 *通信欄に「レイテ島」とご記入下さい。