AMDA速報5 比レイテ島地滑り災害に対する緊急医療支援活動

**AMDAチーム診療活動開始**


【21日の経過】
21日朝よりAMDAチームはセントバーナード近郊で土砂に埋もれた地域を実査、被災状況の深刻さとともに、フィリピン軍などによる必死の救助活動の状況を確認した。

その後セントバーナード市内に戻り、市民ホール(Principal Hall)に併設されたセントバーナード保健センター(St. Bernard Health and Family Planning Cr.)を訪問。同センターは、現在医療保健関係団体の活動の拠点となっており、他の機関との情報交換を行なった。

午後、20日に調査したクリストリー高校避難所にて、健康診断を兼ねた診療を開始した。


本日の診療結果は計8名(女性3名、男性5名。15歳以下が2名)。今般の災害による直接の創傷よりも、心的なショックや慢性疾患を悪化させている患者が目立った。


一方、後続の木下、小山両調整員は、21日朝10時ごろタクロバンに到着、悪路を南部へ向かい、夕刻に奥谷ら本隊に合流した。


【22日の活動予定】
診療活動を継続する一方、セントバーナード市内の被災者を収容している病院を調査し、ニーズ確認に努める。

また、市民ホールに設けられた救護センターに、医薬品、医療消耗品などを追加提供の予定。

なお、AMDAインドネシア支部より派遣の医師3名が、22日本隊に合流予定。AMMM(AMDA多国籍医師団)として活動を継続する。


【現在のチーム編成】
緊急救援チーム:
現地統括 AMDAフィリピン支部長 Dr.P.チュア (AMDAInternational名誉顧問、元フィリピン医師会会長)
アドバイザー Dr. マトゥ 南レイテ医師会会長
調整員 奥谷充代/おくたにあつよ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
     木下真絹子/きのしたまきこ/AMDA本部職員 大阪府出身岡山市在住
     小山奈嘉子/こやまなかこ/派遣調整員 岡山県出身倉敷市在住
     リサ・ブガシュ(Lisa Bughash Ms.)金光教平和活動センタースタッフ
ダフネ・デュナダラ(Daphnne Dunadara Ms.) 金光教平和活動センタースタッフ
医師 薮谷亨/やぶたにあきら/一般内科医師 聖隷三方原病院所属 浜松市在住 AMDA登録医師
看護師 竹内美妃/たけうちみき/看護師  北海道厚岸郡在住 AMDA登録看護師
 
*前号にてアドバイザーと現地スタッフ3名の氏名の記載が抜けておりました。訂正してお伝えします。

現地受入団体:南レイテ医師会
協力団体:金光教平和活動センター(KPAC)、J.S.ファウンデーション
                                (敬称略)


【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
     口座名 「AMDA」
 *通信欄に「レイテ島」とご記入下さい。