6月8日、ブトワールでの病院視察3日目。


この日は、タンセンにある、タンセン・ミッション病院 Tansen Mission Hospital (TMH) を訪問した。


タンセンの町は、ブトワールの北、約40キロの山中にあり、タクシーに乗って、曲がりくねった山道を登っていく事になった。


前日から強く降り続く雨。山肌から、滝のように、鉄砲水のように流れてくる土砂まじりの水。大きな石が落ちてくることも。また、2箇所で大きな土砂崩れとなっていた。その土砂崩れの上を乗り越えて、進んでいくタクシー。


運転手に聞いてみたら、よく車やバスが谷底に落ちるらしい。それで、「この車は大丈夫か」と尋ねてみたら、「私は落ちたことがないから大丈夫だ」という。しかし、「あんたが落ちてたら、今運転してないでしょ!」って言いそうになった。大丈夫といいながらも、運転手の手は震えていた。


AMDAの調整員も、「タンセン行きは今度から雨の日は止めよう」って言っていたが、今回はどうなるのってちょっぴり思った。


しかし、神のご加護か、日頃の行いが良かったのか、悪運が強かったのか、無事TMHに到着した。


TMHは40年前に建てられたという。緩斜面に這いつくばうように建つ、新旧入り混じった診療棟は、さらにその下に新しい病棟を増築していた。その増殖を続ける姿は、開院以来、多くの人々の尽力により、病院が着実に大きくなってきたという、歴史を物語る外観だった。


病院に入る前から人だかりができており、外来患者は非常に多かった。


TMHで、まずHospital DirectorのHoyal氏と面会した。病院には、12人の医師と100人ほどの職員(看護師、薬剤師、検査技師、リハビリ療法士、事務員など)がいるとの事。病院の成り立ちや現在の状況をうかがい、その後、病院内を案内して頂いた。


外来、病棟、事務、リハビリ室。その外来患者数や入院患者数の多さに驚いた。設備や備品などは、決して新しいものとは言えないものであったが、大切に工夫しながら使っているようだった。


その中で、医療費を払えない人々の相談や、その他さまざまな相談におおじる Social Worker の窓口があり、こんな窓口がこども病院にもあっても良いのではと思った。(ちょうど先月こども病院の視察に行った人によれば、それらしき窓口ができていたと報告を受けた。)


Hoyal氏から、「今後も、地域医療のために、こども病院とも協力体制をとって行きたい。こども病院の活動に期待している」とのお言葉を頂き、こころ強く思った。


TMHを後にしながら、AMDAネパールこども病院も同じように、地域に根ざした息の長い医療施設になればと思った。


しかし、感慨に浸っている場合ではなかった。帰りもさらに強く降り続く雨。新しい土砂崩れ。神様、仏様、イエス様!


無事に帰ってきたかどうかは、今こうしてブログを打てていることからもお分かり?どうやら悪運は強そうだ。


今日の写真、「タンセン・ミッション病院の外来受付風景」

タンセンミッション病院外来2

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