7つの病院ローテーション作戦の木曜日は往診診療の日だ。
今までは病院勤めばかりで、往診や在宅医療に携わったことが無かったので、いろいろと学ぶことが多かった。
H先生の話を聞きながらいろいろ経験していく内に、往診診療は、生活に密着した細やかな医療が実践できるものだとわかった。
例えば、リハビリ。病院だと脳卒中後のリハビリなどは、リハビリ室での在宅に向けた訓練を通して病状を把握するが、リハビリ室には段差もなく、あってもつくられた段差だ。
ところが、自宅の玄関や階段などは一軒一軒違うし、それによって訓練も違って良いはずだ。
自宅では、どうやって段差を乗り越えているか、転倒しやすそうな段差、物がないか、手すりはどこに必要かなどを、実際に生活の様子(移動や風呂、トイレなど)から、助言も出来る。
一つ例を挙げれば、以前、おばあちゃんが風呂場で立てなくなり、出てこられなくなった。そんなときは、風呂桶の底に沈む椅子を入れ、手すりをつけると改善した。
また、出来ること、出来ないことを実際に見ることで、介護士に指導も出来る。また「全部手伝っちゃうと、自分が出来なくなるから、これは自分でやってもらって」とかも。
次に、食事。時々食事時と重なることがあるが、どういった食事を摂っているか、偏りがないかなどが実際に見てとれる。また、時々宅配のおにいちゃんと鉢合わせになると、病状にあった食事を指導することも出来る。
また、誰がどんなペースで訪ねて来ているかもわかる。もしもの時、一人暮らしだと発見が遅れることもあるからね。
また、同時にキーパーソンが誰かもよくわかる。これは、在宅をする上で非常に大切だ。
ほとんどのおばあちゃん、おじいちゃんは、病院ではなく「自分の家の畳の上で死にたい」っていう、ささやかな願いを持っている。
でも、それは叶えられてない事も多い。それは、キーパーソンに十分な説明がされてないから。急変した状態で発見されると、あわてふためいて救急車を呼び、病院で蘇生治療を受けることになる。
往診の場合は、ご本人と周囲の方々とで一緒に最期の迎え方の話をすることがある。そして、ご本人が、自宅で静かに最期を迎えたいという意向の時は、その意思を尊重してあげて、前もってキーパーソンの人と十分意思疎通を図っておくことが大切だ。
今まで病院で最期を看取るときは、「ご愁傷申し上げます。力及ばず、申し訳ありませんでした。」という場合が多かった。
でも、在宅で家族と一緒に、「おばあちゃん(おじいちゃん)、よく頑張ったね。」と言って見送るのも、一つの終末期医療だと思う。
今日の写真、「親から子へ、子から孫へ」
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