*パキスタン北部地震に対する緊急救援活動


AMDA多国籍医師団は、引き続きマンセラ(北西辺境州、首都イスラマバード北部約100km)とマンセラから東約40km、アザド・カシミール特別州の州都ムザファラバードやガリハビブーラに近い、バラーコット(*)で、支援活動を実施している。

バラーコットの小学校に設置された仮設診療所では、宗教上及び部族社会のしきたりに配慮して、女性医師は女性患者を、男性医師は男性患者を診療している。

マンセラの政府系病院(Government Emergency Hospital)でも継続して医療活動を行っている。

なお、被害の甚大さを鑑み、AMDAは医療支援活動の期間を、当初の二週間から一ヵ月に延長することを決定した。

(*)バラーコット:Barar KotまたはBrar Kotと表記され、ブラールコット、ブラーコットとも呼ばれている。人口約4,000人。 Balakotとは異なる


<バラーコットでの診察人数>
男性患者 女性患者  合計
10/14  38 25 63
10/15  53 45 98
10/16  50 73 123
10/17  77 84 161
10/18  69 111 180
10/19  65 81 146
10/20  82    121   203


<主な疾患など>
外科系に加えて、肺炎など呼吸器系や下痢症をはじめとする消化器系、皮膚疾患が増えてきている。寒暖の差が激しく乾燥した気候であること、災害発生後の衛生環境の悪化が原因として考えられる。
また、診察人数に占める5歳未満の小児は、約11~16%(日により異なる)となっている。


【派遣者】
則岡美保子(のりおか みほこ) 医師  女性 大阪府高槻市在住
薮谷 亨 (やぶたに あきら)  医師  男性 聖隷三方原病院勤務(静岡県浜松市)10月21日帰国
山田裕子(やまだ ゆうこ)  看護師 女性 滋賀県草津市在住 10月24日帰国予定
原口珠代(はらぐち たまよ) 看護師 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 鹿児島県出身
佐伯美苗(さえき みな) 調整員 AMDA本部職員 女性 岡山市在住
吉川勝貴(きっかわ かつたか) 調整員 AMDAパキスタン・クエッタ事務所 男性 神奈川県出身
<AMDAネパール支部> 外科医・男性/整形外科医・男性
<AMDAインドネシア支部> 麻酔科医・男性/麻酔科医・男性
<AMDAバングラデシュ支部> 一般医・男性/一般医・男性
 
*AMDAパキスタン支部長であるバカイ医科大学F.U.バカイ総長 (Prof. F.U.Baqai Baqai Medical University Chancellor http://www.baqai.edu.pk/ )が、医療支援チームを派遣


【実施協力団体】ハムダード医科大学


【募金のお願い】
AMDAでは皆様のご支援をお願いしております。
郵便振替:口座番号01250-2-40709 口座名 「AMDA」
通信欄に「パキスタン北部地震」とご記入下さい。