これは、「ブレイン・コネクト」という意思決定を行う思考フレームワークを、本来とはちょっと変化球な使い方をして、怒りの分析と行動のコントロールを試行した内容になります。
◆参考文献◆
・「たった1枚の紙で誰でも意思決定できてしまうブレイン・コネクト」
監修:株式会社インクルージョン 著:杉村寿重/和氣俊郎/横内浩樹/平塚智文 三恵社2019年 https://www.amazon.co.jp/dp/4866931248
・「アンガーマネジメント(怒りのマネジメント)」
著:杉村寿重 (Eラーニング一般公開講座)マネジメントソリューションズ 2019年
◆Case2◆ ~結婚式の場面で、新婦の受付嬢が車代を渡し忘れた話~
新婦と新郎はそれぞれ、結婚式の受付を友人に頼んだ。①名前・御車代など対応が必要な人が記載されたリスト、②渡してほしいもの(御車代の袋)を受付担当に渡した。
新婦側受付はご祝儀の受け取りはしてくれたが、御車代を渡す作業をしないまま終了してしまった(但し、新郎側の受付はちゃんと御車代を渡せていた)。それが式終了後に発覚し、海外から来て下さった人もいたため、後から現金を渡すということもできなかった。新郎側受付はきちんと御車代を渡せていたので、指示の問題では無さそうに思え、新婦にモヤモヤな気持ちが起きた。
新婦の受付に聞いたところ「お金を渡すというしきたりを知らなかった。受け取った時に何か入っていたのは見た気がするが、分からなかった」と言っていた。新婦は、祝いの席にケチがついてしまい残念だし、それくらい一般教養として知っていて欲しかった。もう少し気の回る人に頼めばよかったなど感じた。
◆このケースをブレイン・コネクト的に整理してみる(ポストイット形式)◆
<怒りの構造>
・受付が自分の仕事(やるべきこと)をチャント確認してくれていたら、式の間に相談があれば、その場でフォローも出来たのにとやりきれない思いがある。
<このケースの特徴>
・どんな仕事にも共通する課題が根本にある。
・指示をするとは、正しく伝わり問題なく実行者に理解されているかを確認するまでが指示であることの再確認。
・このケースの新婦の怒りは、相手への評価ギャップ。誰でも出来ることと仕事を過小評価し、受付嬢は大丈夫と能力を過大評価してしまった、「拡大解釈/過小解釈」にあると言える。
・激怒しても伝わらないことが多いし、変わらない場合もある。
⇒怒りには凄いエネルギーが必要ですが、その割に「怒っている」という事実しか伝わりません。そして怒られた側も、相手から「見放された」「帰れと言われたので帰ります」など、意図と違う結果を引き出し、かつ「怒られた」というネガティブな感情しか残りません。
⇒教育の現場では怒鳴ることは逆効果と言われています。人は怒鳴られると脳の働きが止まってしまい、結果的に相手が怒っていることは伝わるが、なぜ怒っているのかというのは伝わらないことが分かっているからです。
・このケースのように、その場でリカバリが出来ることと出来ないことがあるので、特に良くも悪くも浮足立っている冠婚葬祭などこそ、より一層、慎重な取り扱いが大切となる。
◆このケースをブレイン・コネクト的(マップ風)に整理してみる◆
※このエピソードの根本には、どんな仕事にも共通する課題がある※
【文責・著作】株式会社インクルージョン(Inclusion Research Institute, Ltd.【略称:IRI】)

