私のところに受診される方はの多くは長年頭痛で悩まれている方だったり、頭痛が以前よりあったが症状が

強くなってきたから受診される方、ほかの医療機関で鎮痛剤などを出されていたが、しっかりとした頭痛診断を

受けていないので受診される方など様々な事情で来院されます。


先日、私のところにこられた患者さんは頭痛症状が強くなってきたため受診されました。

頭痛診断後、頭痛治療(頭痛治療薬、頭痛予防薬)を行ったところ頭痛症状が無くなり非常に喜ばれました。

後で聞いたところ50年間も頭痛で悩まれたそうで、


『もっと早く先生のところに来てればよかった』 


と言われ、私自身、診療をしていて非常に嬉出来事でした。


頭痛外来をしていると、以前医療機関を受診されしっかりと頭痛診断を受けている方は1割にも満たないです。


たとえ、頭痛診断を受けていても、初診時 緊張型頭痛と診断された内、74%の方は片頭痛であるとい言われています。


日本はWHOの認める医療水準が世界で一番よい国といわれておりますが

慢性頭痛の一次性頭痛である緊張型頭痛や、片頭痛、群発頭痛についてはいまだに医療サービスが

国民に行き届いていないことを実感しています。


(無論、命に直接結びつく頭痛は日本においては診断も治療成績も世界に誇れる医療を提供しており、その点では世界トップクラスといえます。)