今日も救急のお話です。
頭痛のお話ではありませんのであしからず。
救急病院で仕事をしていると、救急隊から
『○×救急です。』(⇒必ず病院に救急隊からの電話は救急隊の所属を言います。)
『20歳代、男性、車運の助手席に乗車中、電信柱に追突し救急隊到着時、
意識レベル10(JCS )、血圧110/70mmHg,脈は正、瞳孔2、2左右差なし、明かな麻痺はないようです。』
『頭部体幹部に明かな外傷等は認められません』
私:『何???』 (瞳孔が収縮しているね)
『とりあえず来て下さい。』
救急車到着
救急車から病院の救急外来までやく10m、患者さんを出向かいに救急車まで行き
救急車の後部ドアが開くと・・・・・・・・
何か患者さんが大暴れ、、、、
分けのわからないことを叫んでいる。。(⇒気道・呼吸はOK)
救急隊員はストレッチャーに患者さんを押さえつけているがその凄まじい力はどこから出てくるの
のかな?? まあ、麻痺はなさそうだ・・・・・
無論、脈が触れる、そんなに低くなさそう(⇒循環はOK)
とりあえず、病院のストレッチャーに、乗せようと・・・・・・・・
(なんだか分からないもしかして・・・・・・)
病院のストレッチャーに移したところ急に静かになり眠り込む・・・・(ZZZZZ・・・)
救急隊:『意識状態というか、何か患者さんの状態が変化して・・・』
意識が落ちたわけでもないし・・・・・・・
とにかく点滴をして、採血をし尿を取らなければ・・・・・
看護師さんに点滴の指示と採血をするも、なんだか心配・・・・・・
血糖をすぐさまチェック、、、⇒問題なし
点滴の針を刺す際、またまた暴れだすもそんなにひどくはなく・・・・・・
またもや
患者さん:『足にミミズが、刺さって網が○×△□で××なんだ!!』
既往歴を聞いても救急隊も?????
とにかく色々調べなければ・・・・・・・・・・
見た目は20歳代の今どきの体格のよい、筋肉質の若者。
全身を見るため服を脱がそうとするが、またもや意味不明の発言・・・
患者:『足が、足が!』
『◎×◎だよ!』
私:トライエイジできないかなぁ~ (トライエイジ:尿検査による薬物簡易検査)
本人に話しかけたりすると暴れるし、尿も取れないのでとりあえず、
頭蓋内病変はないことを確認するためCTを撮り、、、
異常なし⇒OK
尿の検査を出したいが、なかなか取れない。点滴をして様子をみることに、、、、、
他の病棟の仕事もあるし、その場は看護師さんに任せて何かあったら呼んでもらうこととし
救急外来から離れることとしました。
さて、30分位たったところで、救急外来の看護師さんからおよびがかかりました。
看護師:『先生急いで来て下さい。』
『患者さんが暴れています。』
あらららら・・・・・
急いで救急外来へ、患者さんはなんだか興奮しており、
ベットから起き上がり点滴を引き抜こうとしている。
それを制止しようと看護師が説得しているが、なんだか本人興奮していて分からず、
看護師さんに向かって殴りかかりそうな状態。
私自身、看護師と患者さんの間に入ったところ、
『おまえの出てくるんじゃねよー!』といい
私の顎に強烈パンチが・・・・・・・・(痛い!!)
警備のおじさんと事務の方々と供に興奮している患者さん押さえ込み警察に直ぐにcall,,,,,
殴られたところがチト、痛い(鬱)
早く警察読んでおけばよかったなぁ・・・・・・・・
警察官が到着、なにやら刑事さんも到着、、、
チトこわおもての刑事さん、警察に患者さんは連行されることとなった。
のちに分かったことは警察に連衡され尿検査をしたところ尿から覚醒剤を使用した反応があり
再逮捕となりました。
最近、こんな覚醒剤などの薬物汚染は本当に増えてきています。
印象に残る患者さんでした。
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