頭痛診療をしていて片頭痛がある患者さんにうつ病や神経症を伴う患者さんが多くおられます。
海外の報告では片頭痛の17%、変容性片頭痛の51%がうつ病を併存し、薬物乱用頭痛には
うつ病が76%関与していると報告されています。
また、日本での報告によると頭痛全体のうつ病の併存率は28.1%であり頭痛とうつ病を
診察していると頑固な難治性頭痛でつう病を合併するのは片頭痛と薬物乱用頭痛
であることが実感します。
難治性頭痛との構成要素としは個々により違いがあり一概にはいえないものの、一例を挙げると
片頭痛その中でも生理と関係がある片頭痛であったり、慢性の緊張型頭痛、薬物乱用頭痛、
うつ病や身体化障害などこれらが相互に絡み合い複合化した状態であると一筋縄ではいかない
状態の頭痛になります。
私たち頭痛専門医はその糸が絡まった状態の頭痛を一つ一つひもを解くように治療することが
必要となり、患者さんもすぐに結果が出ないからといって放棄するのではなく、じっくりと少しづつ
治療していかなければならないです。
頭痛を治療するには医師と患者さんとの共同作業であります。
ランキングに参加してます. 訪ねて来てくれた方は
下のバナー(↓↓↓)を押してください、よろしくお願いします.