このブログを見られている方々から、小児の頭痛について話して欲しいと
要望が何度かあり、小児の頭痛についてお話してまいりたいと思います。
小児の頭痛につては大人の頭痛以上に診る医師が圧倒的に少ないこともあげられます。
大人の頭痛ですら適切な診断を受け、治療を受けている方が少ないのですが、
子供にいたっては大人以上に適切な診断、治療を受けていないのが現状です。
小児の頭痛は大人の頭痛とは環境も違うことより診断治療が遅れがちになります。
特に小児の頭痛は大人の理解が足りないことにより学力低下や心の傷につながります。
頭痛専門に診ている医師でなく小児科に頭痛を訴え受診され、吐き気や嘔吐が多いため
消化器科、心療内科など他科にいかれるケースもおおくあり私たち自身今後の体制への
課題となります。
私たち専門医にとって多く来られる小児の頭痛疾患は大人同様
小児の片頭痛です。
小児の片頭痛の特徴としては頭痛症状が非常に短い、かつ嘔吐をくり返す点です。
頭痛症状も大人の片頭痛症状とはやや違い緊張型頭痛症状を示す場合もあり
診断には日数を要することもあります。
嘔吐症状だけでなく腹痛や下痢症状も多く認められ、周期性嘔吐症との因果関係を
指摘されており、海外では周期性嘔吐症がある大多数に片頭痛があると指摘もされてます。
原因としては脳内のセルトニンと同じ神経伝達部室が消化管に存在し、脳にある
セルトニン・レセプターがまだ未発達のため頭痛症状を起こすよりも嘔吐を引き起
こしやすいとも言われています。
頭痛症状は至って短いため頭痛が出現し保健室に行ったら症状が改善していた
なんてことも多々あります。そんなもんですから、担任の先生や同級生からは
冷たい視線をうけることがあり、傷つくこともしばしば見受けられます。
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