片頭痛と副鼻腔炎(蓄膿症)の関係についてお話します。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の保有者は日本人は非常に多く慢性・急性を合わせ約70%
存在するといわれています。
片頭痛の発症のメカニズムについては以前にお話しました三叉神経血管説という説が
有名で、三叉神経(頭部~顔面の感覚と咀嚼に関する神経)が片頭痛と密に関連している
としている。
鼻粘膜も三叉神経(第2枝)が伸びてきて関与しており片頭痛の要素を持つ患者さんに
とって、このこの鼻粘膜の三叉神経を炎症性に刺激する副鼻腔炎や花粉症などの疾患
は片頭痛の痛みや頻度を増悪する因子としては非常に重要です。
そういえば・・・・花粉の季節に頭痛症状がひどくなるとか、
副鼻腔炎(蓄膿症)を持たれている方も同じで鼻が具合悪くなると頭痛が
ひどくなるとか・・・・そんな方いませんか???
先日、ひどい頭痛が起きて眠れませんと言われ夜中の3時に救急外来に
患者さんが来られました。
話を聞くと以前から片頭痛があり他院にて内服治療
を行っていましたが今回は頭痛症状が改善せずかつ、症状は右頬部から
目の奥にかけてのズキズキする頭痛が続いており鼻が詰まったような感じと
眼を開けることが辛いとのことでした。
早速、頭部・顔面CTへGO!!
頭部CT:赤い矢印が鼻中隔の湾曲症が認められます。 頭部(骨)CT
青い矢印は副鼻腔内に炎症が見られます。
あまりこの様な画像を見ることが苦手な方はパスしていただき、
頭部CT:赤い線が鼻中隔の湾曲があり青い線は副鼻腔に炎症があります。
抗生剤と鎮痛剤にて一時的治療をし耳鼻科と頭痛外来にて治療をすることとなりました。
鼻の悪い方ひどくならないうちに治療だけはしておきましょう。
ランキングに参加してます. 訪ねて来てくれた方は
下のバナー(↓↓↓)を押してください、よろしくお願いします.