頭痛を診ていると産婦人科の先生から頭痛について聞かれることが多く
なってきましたので、今回は妊娠中・出産後の片頭痛についてです。
片頭痛の年間片頭痛有病率は日本で8.4%、20歳代から40歳代の女性に多く、
出産から育児まで女性にとっつてホルモンバランスが変わり、かつストレスも加わり
頭痛症状を強く認める方も多くいます。
特に。初めてのお子さんを出産されますと、初めてのことばかりで、
授乳は2時間おきにしなければならないわ、オムツは頻回に変えなければ
いけないわで、ろくに眠れない日々が続きく頭痛発作を引き起こす
要因となります。
妊娠期間中は約80%の女性患者さんで片頭痛発作が軽減しています。
理由としては妊娠中はホルモンの変動が少なくなるからと予想できますが、
稀に妊娠中期まで片頭痛を伴う方もいます。
分娩後に片頭痛発作起こる率をアンケートにより集計した結果
片頭痛発作が分娩後の月例で発生する率をみますと。
分娩後1ヶ月63%、3ヵ月後75%、6ヵ月後78%
の率で発症しており
授乳別でみると
母乳栄養では分娩1ヶ月後:50%、3ヵ月後:65.8%、6ヵ月後:71.1%
人工栄養は分娩1ヵ月後:86.4%、分娩3ヵ月後:90.9%、分娩6ヵ月後:95.5%
(*獨協医科大学 神経内科、産婦人科 日本頭痛学会2009)
これらから出産後1ヶ月で半数以上の患者さんは片頭痛を再発しており、
3ヶ月以上経つと片頭痛発作を起こす率はそれ以上となります。
出産後は母乳栄養を行うことにより頭痛症状を引き起こす率が低くなることが、
同調査より分かります。
しかし、授乳を長くしていると授乳するためのホルモンが多く産生されそために
片頭痛発作がひどくなることがあり、なるべく授乳期間は3ヶ月以内にとどめて
おく方が良いという意見もあります。
人生の一大イベントである出産・育児は非常にストレスとホルモンバランスが
変わります。
私自身の個人的感想のためデーターはありませんが、
『出産してから片頭痛発作がひどくなった。』
と言われる方が多いと私は感じています。
みなさんいかがでしょうか?
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