今日は本人が片頭痛と思い鎮痛薬を乱用&放置していていた患者さんのお話です。


患者さんは10年まえより側頭部 がずきずきするような頭痛症状が1ヶ月に3回位

あり本人は自己判断にて片頭痛と売薬や医院からもらう鎮痛剤を服用しており

ました。


特に検査等は行わず、頭痛症状が強いときには仕事を休んだりして対応をしていたとのこと。


半年ほど前より鼻から両側の目にかけての頭痛症状が強くなり鎮痛剤を頻繁に飲

むようになり、毎日のように病院から処方される鎮痛剤を服用、さらに市販薬も内服し1日10~15錠の鎮痛剤を服用。


本人も鎮痛剤を大量に飲み心配になり私のところへ来院となりました。



頭部CTにて異常所見を認めさらにMRIの検査にて下垂体(脳の中心部に位置するからだのホルモンを分泌する臓器である)に腫瘍病変が認められ、さらに副鼻腔炎

を認めており、鎮痛薬の乱用から薬物乱用頭痛を併発したと診断。



副鼻腔炎の治療を行いつつ薬物乱用頭痛の治療と下垂体治療を行いました。



本人は片頭痛を以前からありその悪化をしたとばかり思っていたようです。



本病変である、下垂体部の腫瘍『下垂体腫瘍)は通常視神経交差という視神経が交わるそばに位置しており、腫瘍が大きくなると頭痛、視野障害、時にホルモン異

常をきたすことがある。

本症例では視野障害は来たさなかったものの生理周期の乱れは認められておりました。


            頭痛からの扉-下垂体腫瘍


  *赤い矢印は下垂体部の腫瘍、青い矢印は副鼻腔炎です(ちと矢印がずれてしまってます。)



今回の症例はブログを見ている方を不安にされる意味で提示したのではなく

本当にこの様な症例が存在し、治療をすることにより症状の軽減を来たしております。


自分は大丈夫だとか、この程度ならと過信するもの心配です.



何が何でも検査、検査とは言わないですが。頭痛をもたれていて診断をされていないようならば検査を行うこともやぶさかではないと思います。


なにせ、世界で一番、最先端の頭部MRI、CTをを持っていてかつ、諸外国と比べる

格安に医療を受けられる日本にいるのですか、画像で見つかる様な頭痛ならば

しっかり精査し治療を受けた方がいいですよね・・・・




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