以前にも書き込みをしましたが、最近増えてきている薬物乱用頭痛
についてお話します。
『薬物乱用頭痛』という言葉を聞かれると薬物中毒を連想されますが、
やや近い状態で、頭痛があるから鎮痛剤を頻繁に内服する。そのうち内服薬の
量が増えていってしまい毎日何錠も鎮痛剤を内服し、
体が頭痛に敏感な状態になりってしまうことを言います。
特に片頭痛の患者さんは頭痛が辛いから、
また頭痛に伴い嘔気・嘔吐が辛いから、
頭痛のため寝込んでしまうからと言うような理由からそれを避けようとして
早めに薬を飲むようになり回数も増えていってしまうことがみられます。
片頭痛の治療薬である、エルゴタミンは主成分自体のエルゴタ
ミンに依存性がありかつ無水カフェインが含まれているため、常用に
陥りやすくしっかりとコントロールが必要ですいです。
市販薬の頭痛薬にも無水カフェインが入っている場合が多く、
カフェインが切れてくるといらいらしたり、頭痛が出現する場合もあ
り、注意が必要です。
ある先生が、薬物乱用頭痛に陥っている患者さんに
『脳が悲鳴をあげている状態です』とよく言われています。
それほど薬物乱用頭痛は良くないことといえます。
ただし、鎮痛剤や片頭痛の薬を上手く使えばその様なことになることは
なく、しっかりとした指導者のもの内服していただくことが大切です。
患者さんご自身も薬物乱用頭痛になりたくないと思い、
頭痛をただ耐え忍んたり、頭痛薬を全くの飲まないことも
色々な面でよくありません。
頭痛の予防薬や頭痛を回避する方法はまだありますので、
是非、頭痛専門医に相談されるといいと思います。
薬物乱用頭痛の患者さんは7割の方が薬物から離脱すること
が出来、4割の方が再び薬物乱用頭痛に再燃するとも言われていま
す。
外来をしていてもこの薬物乱用頭痛の患者さんが多くこられることに
は驚かされますし、頭痛の患者さんのブログを拝見させていただいて
おりますと、同じように悩まれている患者さんが多くおられ、
少しでもよい状態になればと思うしだいです。
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