ジェネリック医薬品について
ジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれ、新薬の特許が切れたので、ジェネリック医薬品として
色々なメーカーから製造・販売されています。
巷ではTVで有名俳優を使ってジェネリックの宣伝をしていますが、
我々医療従事者から見れば本当に厄介な問題です。
私自身よいものであれば安い方がいいに決まっています。
(薬ではないですが、ユニクロ大好きです。)
しかし、ジェネリックについては本当に不明 な点が多いです。
ジェネリックは副作用から、薬の溶け方、効果、薬害になった場合の保証まで不明な点が多いです。
同じ成分同じ効果とうたっておりますが、70%成分が同じならばよしとし、不純物が入っていても
OKだそうですが・・・・
特に純度については問題があると思います。
精製過程で不純物が入ってしまうことはあると思いますが、それを除去するには非常にコストがかります。
あるドイツの薬品メーカーが、純度1%上げるのに1億数千万円を投資したなどといわれています。
そんな話を、私にかかっている銀行マンの患者さんに話したところ、こんな話をしてくれました。
『私は資金提供のため小さな製薬会社から大きな製薬会社さんまで見てきましたが、
大きな製薬会社さんは製造過程の現場に入るのに厳重で幾重にもエヤー・カーテンがありますが、
小さなジェネリックを製造している会社はエアーカーテンが1重であったりします。現場をみていますがら
ジェネリックは自分の場合処方しないで下さいね。』
といっていました。
ジェネリック薬品は本来患者さんの経済的なことを思えば処方したいですが、
いまだに現時点では不透明な部分が多く躊躇してしまいます。
私はそれをわかっていただいた上で処方しています。