ようするに生きているとは、動・考・食・寝のくり返しですから、この四つのはたらきの完全をはかることが、生きる力、すなわち健康度を高める力になります。 又、からだは使うと発達し、使わなければ退化します。使わなければいけないのは確かですが、運動としてはゆっくりとあるくことが一番寿命をのばしたデータもありますので、おすすめします。さらに美容と健康のためのヨガのポーズとしては下記をおすすめします。シルシアサン全てを完全に行うのは困難な人は写真➀と➁だけでも効果はありますのでトライしてください。それも嫌なら、ご自身の健康のためです、足首をまわすことだけでもおすすめします。

◎ シルシ・アサン(さか立ちのポーズ)

シルとはボン語で、頭で立つことである。このポーズは、あの有名なガンジー氏やネール氏が行なっていたことでよく知られているポーズです。

実施要領

1、ひざまづいて両手を組み合わせ、床の上におく。その手のあいだに頭を入れ(写真➀、足の力を借りてじょじょに腰を持ち上げる。

2、できるだけ足を頭に近づけながら、重心を頭の方に移す。(写真➁)

3、背骨をまっすぐに伸ばしながら足を床から離し(このとき、けっしてけり上げたりなどしてはいけない)静かに持ち上げながら、ヒザのところでおりまげる。(写真➂)

4、息を吐き出しつつ、ゆっくり足を伸ばして、全身が垂直線を描くよう重心を保つ。(写真➃)

5、このポーズの完成(写真➃)中は、アキレス腱を伸ばしながら吐いて、アキレス腱を縮めながら吸って深く静かに呼吸をし、意識はなにかひとつのものに集中し、自分で無理のない程度につづけられるだけつづける。

6、ポーズをやめるときは、静かに、作るときとは逆の順番でくずしていき(足をドスンとおろしたりなどしない)、写真➀の姿勢でしばらく休む。

7、ポーズが終わったら正座して静かにくつろぐ(ヨガでは、ポーズが終わって静かにしているとき起こる内部の変化を内臓体操といっている)。

<効能>

体位が逆になることによって、立った姿勢によって生じた異常が解消します。 重力の関係で、首および脳の血行がよくなります。 首の部分を刺激することは、迷走神経のはたらきを促進することから、さか立ちにより内臓のはたらきが高まります。 脳血行が促進され疲労の回復が早くなります。内臓下垂がなおります。 ずがい骨を刺激するので、間脳および脳下垂体のはたらきを促進し、精神が落ち着きます。 このほか頭痛・不眠症・消化不良・生殖器異常・喘息・神経興奮・肩凝り・腹痛・腰痛・目・耳・鼻の病気などに卓効があります。 記憶力増進は驚くほどですから学生たちには最適のポーズといえます。

<美容的効果>

下腹のぜい肉を取り去り、ヒップアップし、全身の均整を取ります。

<心理的効果>

既成概念にとらわれることなく、自由な感覚で、真実を見つめることができ、見える世界、感じる世界が広くなります。

だいぐ整体治療院です

○サンバンガ・アサン(逆さか立ちのポーズ)

サンバンというのは全部という意味で、このポーズは全身的若返りの効果があります。

実施要領

1、あおむけに寝て手のひらを床につけ、からだの両側におく。

2、息を吐きだしながらヒザをまげないように注意し、ゆっくり足をあげる。

3、つづいてからだを上げ、腰を両手で支えてからだと足が垂直になるようにする。写真➄

4、アゴはできるだけ胸につけるようにして、首の後方と肩、および両ひじは床につけるようにする。

5、完成したポーズで目を閉じて、意識はのどに集中して、腹出したりひっこめたりして呼吸する。

6、努力しないでつづけられるだけつづけてから、ゆっくりからだをおろし、足をおろす。一度にドスンとおろしたりしてはいけない。

7、血液循環が平常の状態にもどるように、規則正しい呼吸をしてから、数分よこになってくつろぐこと。初心者は、ほんのわずかとめることから始めて、少しずつ時間を伸ばしていくこと。

<効能>

このポーズは精力線であるところの甲状腺刺激の効果があります。甲状腺強化により、若さを保ち、性能力を増進します。多量の血液を脊髄神経に供給するので、その反射能力はおう盛になり、動作が活発になるばかりでなく、内臓のはたらきも増進します。美容体操として最高のアサンスです。