医者にみてもらっても「なんともない」という。友人たちも「そんなつまらないことを気にかけるな」という。自分でも「バカバカしい」と思う。しかしある特定のことでこびりついた不快や不安な思いが去ってくれない。忘れようとか、気にかけまいと思えば思うほどかえって強くこびりついてくる。この感情の興奮がつづくために神経が疲れ、内分泌のバランスがくずれてしまっている病気、これがノイローゼです。

このノイローゼになるにも、準備となる条件と、きっかけになる条件と、それを持続させる条件の三条件が必要ですし、しかもこの三条件が人によってまた違います。つまり、なにかの刺激によって生じた心的エネルギーが残っていて、その勅激で神経の興奮とホルモンのでかたの異常と筋肉の緊張硬化とこれにともなう不快感がつづいています。この残留エネルギーをどういう方向にだすかによって現われ方が違い、不安症の人は、なんでも悪意に解釈する方にエネルギーを消耗する癖がついています。

恐怖症は、自分の考えがまちがっていることを自覚したから、それを治すことができないために不安がつのり、不安に思うまいと思ってもますます不安になり、ついにはその恐怖から逃げられなくなります。恐怖の対象は、高い所・動物・人間・食物・電気・赤面・異性・結婚・病気などあらゆるものがあげられます。

ゆううつ痛はなんでも悲観的に考えて、失望感・劣等感・罪悪感などから、人に会ったり、人と話したりすることをきらい、不安や不愉快のために落ち着きがありません。

妄想症は、自分にたいする関心が強く、自分の欲求に強く固執し、欲求がかなえられないと他の曲解した言行にでます。このほか、悲観型・不満型・執着型などいろいろありますが普通には各型の混合が多く見受けられます。

ノイローゼになる条件は個人によって違うため症状も千差万別ですが、共通した傾向を持っています。その傾向とは、内向性・自己意識や我が強い・意志が弱い・依頼心や気にしやすい性質・感情過多・執着心・自信欠乏・暗示にかかりやすいなどがあげられます。これらの傾向は遺伝・しつけ・習慣・環境によって身についたものですから、かんたんには変えられませんが、方向転換の仕方さえじょうずになれば自由に変えられます。その方法は、生活様式を変えるしかありません。しかし、ノイローズの人は自分を変えることを好みません。見解がせまく、かたより、広く自由に解釈する融通性、肯定性がかけているが多く見受けられます。


ノイローゼのなおし方

基本的な直し方は悩むより、自分の好む運動なり、自分の楽しめることをおおいにやってエネルギーの消耗を悩むことではないことに向けることが大切です。

私はノイローゼの人には例外なく断食をすすめます。1日の豆腐断食(一日豆腐だけですます)、並行して散歩・呼吸法・座禅(川を流れている葉っぱに雑念をのせて流してしまう)・自己催眠法を行ないます。難しいことが嫌なひとには楽しいことを一緒に見つけます。

また、ミネラルの補給にはQIパワーソルトをおすすめします。800度の焼き塩は体を還元してくれ、風邪も直してくれます。なお、蛇足ですが、オイルはエキストラバージンオイルを出来るだけ熱を加えない方法で食して下さい。

いずれにしろ、ノイローゼに限らず全てそうですが、人に直してもらおうという依頼心がある限り病気は治りません。自分の体・こころは自分が一番知っていて、健康になりたいのなら、なるような生活習慣を自分で行わない限り治りません。

ノイローゼの人は見方を変えれば、感受性が強く、ノホホンと暮している常人よりものごとを深く考えているひとだと思います。より良い方向にその考えを向けてさえやれば得るものは大きいと思います。