メンバーブログ4【坂口昇司】 | BRAFT

BRAFT

official blog

BRAFTオフィシャルブログ-坂口昇司

こんにちは、坂口昇司です。

今回のテーマは「私が影響を受けたもの」ですが、


私が影響を受けた人物は、ホイス・グレイシーとヒクソン・グレイシー、それからビリー・ジョエルです。

私が格闘技を始めたきっかけはホイス・グレイシーでした。


90年代初め、初めて開かれた「何でもあり」の格闘技の大会で、無名でありながら著名なプロレスラーや格闘家を1分足らずで下し、一躍時の人となったのがホイス・グレイシーでした。

ホイス選手は185センチ、80キロと見た目はかなり細い選手。その華奢な体で筋骨隆々のプロレスラーを締め落としてしまったのは、かなりの衝撃でした。

細身の私に「こんな細くても、体の大きな人に勝てるんだ!」と勇気を与えてくれました。そこで、私は絞め技を学びたくて柔道を始めました。

そのホイス選手が「私より10倍強い」と言って紹介した選手が、ホイス選手の兄、ヒクソン・グレイシーでした。

ヒクソン選手は「400戦無敗」というキャッチコピーが有名ですが、総合格闘技が世界に浸透した現在では、当時のヒクソン選手より強い選手はいるかもしれません。

ただ、ヒクソン選手の無駄のない動きや理にかなった戦術は、今でも色褪せていないと思います。

何より僕が惹かれたのはその精神性。


試合に向けて行うのは、スパーなどの練習ではなく山籠もり。その精神性に憧れて、私も山籠もりしてみたりしました。



2日で挫折しましたけど。


さて、もう一人、私の人生に大きな影響を与えてくれた人物はビリー・ジョエルなのです。


世界的アーティストなので知らない方はいないと思いますが、“Piano Man”で有名なアメリカのアーティストです。


格闘技に明け暮れた学生時代、ビリー・ジョエルとエルトン・ジョンのジョイントコンサートが、東京ドームで行われることテレビのCMで知りました。

小さい頃、ピアノを習っていたこともあり、ちょっと見てみようかな、という軽い気持ちで、コンサート前日にチケットを入手して観に行きました。

そのコンサートにおける2曲目が、ビリー・ジョエルの名曲“Honesty”だったのですが、歌い出しの♪If you search for tenderness♪のビリーの歌声、この瞬間、ビリビリと全身に電気が走り、鳥肌が立ちまくり、
思わず涙がこぼれそうになりました。

そのコンサートでさらなる衝撃を受けました。ビリーはピアノを弾きながら優しく歌うのではなく、ピアノを叩きつけて荒々しく歌いまくるのです。


ロックなんです。

ロック好きの私のハートは、まさにロックンロール!

揺さぶられまくりました。

ピアノでロックができるんだ!という衝撃。

コンサート終了直後、真っ先に本屋に行き、ビリーの楽譜を買い、帰宅後真っ先にピアノに向かい、
ビリーを弾きまくりました。

ビリーのアルバムを買い漁り、いわゆる海賊版というライブ音源も新宿の某所を探し歩きまくり入手し、
以後、数年間、ビリーしか聴かない日々を過ごしました。

ビリーになりたい!


ただピアノの習い事をしてた私が、本格的に音楽活動を始めたきっかけでした。

こうして私は格闘家と音楽家に影響を受け、格闘技エクササイズのインストラクターをしながら、音楽活動をしているという世間では割と珍しい存在となったのでした。


今回も長いブログを最後までお付き合い頂きありがとうございました。



坂口昇司