宗谷線にJR東の観光列車! JR北の観光列車積極策

JR北海道というと、宗谷線も対象になっている「単独では維持できない路線の見直し」「構造的な経営不振」「安全軽視で発生した数々の事故」と暗い話題ばかりです。
しかし、本年2月12日、JR北海道は、JR東日本の観光列車車両を用いて、道内で観光列車を走らせる方針を打ち出しました!

具体的にはJR東の「びゅうコースター風っこ」を、本年7月から9月の土日祝に、何と、我が宗谷線で走らせるということなのです!
以前このブログにおいても「宗谷線の不都合な真実」と題して、札幌・稚内の輸送手段としては位置づけが微妙な点について指摘し、観光しか活路がないという趣旨のことを述べました。JR北もこのことを認識したのか、積極策を打ち出したようです。
ただ、どうもJR北自身だけが考えたわけでもなく、「2018年7月に国土交通省より「事業の適切かつ健全な運営に関する監督命令」を受け、その中でJR北海道の経営改善に向けた取り組みとして、観光列車の充実を求められた」(「2019年度以降の新たな観光列車の取り組みについて」2019年2月14日)とあることからも、監督官庁から圧力をかけられ、ようやく重い腰を上げた、というのが真相かもしれません。
それはともかく、JR北独自でさらに観光列車を製造するのはコストもかかることから、JR東から借り受けるというのは、確かに合理的です。
さて肝心の中身ですが、2両編成の「びゅうコースター風っこ」に「北海道の恵み」(2両)を増結し、4両編成の運行とのこと。運行区間は稚内・音威子府往復と、音威子府・旭川往復の2パターンのようです。
宗谷線に何回も乗ったことがある筆者としては、断然、稚内・音威子府往復がおススメです!もちろん、この区間は国道40号線が並走しているのですが、やはり鉄道からの景色は違うこと、自分で運転しなくてもいいことといった利点があります。
稚内・音威子府往復コースは朝8時に稚内発、音威子府に12時ごろ着、そして13時ごろ発で再び稚内に17時ごろに戻るようです。往復で乗ると9時間の長旅です。ちなみに、稚内から音威子府まで普通列車で約2時間ですので、その倍をかけることを意味しており、絶景区間でのスロー走行や、秘境駅(糠南?)での停車等が予想されます。
これは筆者としても、実に楽しみで、ぜひ一度は乗ってやろう!と決意しています。
観光列車の先駆けというと、JR西日本・木次線の「奥出雲おろち号」ですが、これも中々にいいです。しかしながら、宗谷線、とりわけ音威子府以北のような雄大・広大な土地ではないことからも、他との差異化は明らかでしょう。
またこれによって、宗谷線の乗客が増加し、本来の輸送機関としての存続の可能性が上昇すれば、実に素晴らしいといえます。「単独では維持困難な路線」の公表以来、どうも暗い話題しかなかったところ、ようやく前向きな方向性が出てきました!
筆者としても、このブログで乗車体験記を記し、Youtubeでも「乗ってみた」動画を作成したいと思っております!今から楽しみです!