観光ではなく、実際に稚内に生活者として住むと、必ず出てくるのがゴミです。より正確には「ごみを分別して捨てる」必要があるということです。ホテル住まいの場合は、部屋のゴミは清掃の方が持って行ってくれますので、現地のゴミ分別ルールを把握する必要はありません。ということで、今回は、稚内市におけるごみの分別について解説します。

稚内市のゴミの分別は、大別すると①生ごみ、②一般ごみ、③資源ごみの三種類になります。

まずわかりやすい③からです。資源ごみは、さらにプラ、空き缶、空きびん、段ボール、新聞紙に分かれます。これはおそらく他の自治体も、ほぼ同様かと思います。筆者の本州の市でも同様です。収集は週1回です。これも筆者の本州の市と同様です(後述するように段ボール、新聞紙除く)。

しかしながら、筆者の本州の市では、段ボールや新聞紙といった紙系のごみは、自治体が回収を行わず、「資源集団回収」というよく分からない方法となっており、しかも、月2回程度の収集なのです。稚内では、段ボール等も稚内市が回収しており、それもちゃんと週1回となっています。

人口規模・財政規模ははるかに稚内市よりも大きいはずなのですが、筆者の本州の市はいったい何なのでしょうか?自治体としての責任放棄ではないかと……
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そして、筆者の本州の市と大きく違っているのが、①と②です。①は野菜の切れ端、残飯などの、いわゆる「生ごみ」です。このため、発生する量自体はさほど多くありません。稚内市指定の生ごみ袋は、3、6、12リットルの三種類です(写真)。

この生ごみは「バイオエネルギーセンター」で処理され、微生物により「バイオガス」に生まれ変わり、これをセンターの稼働の電力・暖房に用いるようです。このため、化石燃料の使用が削減されるとか。さらに「バイオガス」から「圧縮天然ガス」を作り、これをゴミ収集車の燃料としても使っているようです。このように、なかなかに「エコ」な理由で生ごみだけの別収集を行っています。

そして何よりも、市民にとって、大変便利なのが、②一般ごみ、というカテゴリーの存在なのです。これを一言で説明すると、①生ごみと③資源ごみ以外のごみ、と位置づけられる「何でもあり」というべきものなのです。

筆者の本州の市であれば、「紙」マークがついた包装紙は、別途資源ごみの一種類として、別に分別が必要ですが、稚内市では「紙」マークも、一般ごみとなります。また、筆者の本州の市では、「不燃ごみ」として出すべき、プラスチックや金属性ののもの、一般ごみとして出せます。

一般ごみのごみ袋(写真)は、以下の大きさ、値段となっています。

5リットル用:1枚10円(10枚入りで100円)
10リットル用:1枚20円(10枚入りで200円)
20リットル用:1枚40円(10枚入りで400円)
30リットル用:1枚60円(10枚入りで600円)
40リットル用:1枚80円(10枚入りで800円)

40リットル用ですと、1枚80円ですので、確かに高いのですが、多くの種類のものを同時に捨てることができ、大変便利です!しかも、生ごみと同様に、週2回回収ですので、自宅に余計なごみを長期間抱えなくても済みます。またまた筆者の本州の市の批判ですが、不燃ごみは月1回のみところ、稚内と比較すると、その怠慢さは目に余ります。

写真のように、生ごみは濃い青、一般ゴミは濃い黄色となっており、筆者の本州の市の透明袋と比較して、中身が明らかに見えることもありません。
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また、ゴミ捨て場も、写真のような、強固な金属製の箱である「ごみステーション」となっており、カラスによる散逸被害もありません。ただ、積雪すると、箱の扉が開けられなくなることがありますが……また空き缶と空き瓶を入れるための備え付けのカゴもあります。

以上、最北のごみ分別事情でした。その特徴として、エコのために「生ごみ」を別に収集していること、「一般ごみ」という実に便利なカテゴリーがあることでした。筆者の本州の市と比較して明らかに便利で、この点も含めて、稚内ライフを楽しんでおります。