先日、アザラシの漁業被害についてお伝えしましたが、それだけではなくアライグマによる農業被害が広がっているようです。
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アライグマというと、筆者の世代としては、アニメ「あらいぐまラ〇カル」がすぐに思い浮かびますが、まったくもって、そのイメージではないようです。

2018年9月6日の日刊宗谷に「浜頓別町 農業被害が深刻化 アライグマ捕獲強化 酪農家と協力、箱わな設置」という記事が掲載されています。

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アライグマの捕獲に力を入れる浜頓別町では今年度、新たに捕獲用の箱わなを25基購入し、拡大する農業被害の防止強化を図る。道の規制緩和で、免許を持たない農業者が自治体の講習を受ければ、箱わなを設置してアライグマを捕獲できるようになり、町では酪農家と共に捕獲強化を進めていく……

ここ数年は酪農家周辺での食害が深刻化し、分布も全域に広がっている……牧草ロールや飼料の食害などが目立ち、果物等の家庭菜園も狙われた……

今年度は、春先は落ち着きを見せていたが、暖かくなると動きが活発化し、酪農家で飼料が入った袋が破られるなどの被害が発生……町では1年間で150頭の捕獲を目標にし、被害防止に努めていく。
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とのことで、本来牛に食べさせる牧草や飼料が、アライグマによって食べられるという被害が広がっているようです。牧草ロールは写真のように、牛舎付近に積み上げているところ、この袋が破られてしまうようです。牧草はこの袋の中で発酵しているのですが、袋が破られてしまうと、腐っていくそうです。

また、アライグマは、牛本体、とりわけおっぱいに「ちょっかい」を出すそうです。

このブログでもお伝えしましたように、アザラシは漁民にとっての天敵、そしてアライグマは酪農家にとっての天敵のようです。

しかし、これは単に北海道の農業地帯に限られたことではないようです。2018年10月29日の日本経済新聞に「アライグマ都市襲来」という記事が掲載されています。

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外来種のアライグマが生息域を広げ、都心部での目撃が相次いでいる。1970年代のペットブームの後で逃げ出したり捨てられたりした個体が野生化。都市環境に適応、空き家などにすみ着いて繁殖を続けているとみられる
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1970年代にテレビアニメ「あらいぐまラスカル」が放映され、人気が高まってペット用に大量に輸入された。逃げたり捨てられたりした個体が野生化。2005年に外来生物法で特定外来生物に指定され、輸入や飼育が原則禁止された。
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ということで、都市部にも生息域が広がっているとのこと。外来生物の安易な輸入と飼育放棄が、後々になってこのような経済的被害を及ぼすようにになってしまったようです。本ブログでも、稚内でのシカの繁殖の原因が、他地域からの飼育目的のための移送とその後の放棄であったことをお伝えしました。

安易な飼育と、その後の放棄は、いかなる生物であっても厳に慎むべきという事例と言わざるを得ないようです。