寒冷地である北海道の住宅における必須の作業として「水落とし」があります。これは北海道方言で、より分かりやすくいうと「水抜き」です。

では何の水を「抜く」のかというと、屋内の水道管の水を抜いて空にするということです。どういうことかといいますと、当然ながら冬が寒い北海道では、冷え込んで外気が氷点下以下になった場合、室内の暖房をかけていないと、室内も氷点下以下となってしまいます。

よって、冷え込みが厳しい時や、冬に長期間家を空ける場合には、屋内の水道管から水を抜いておかないと、残った水が凍結して膨張し、水道管を破裂させてしまうのです。これをやってしまうと、家の水道が使えない状態となり、たちどころに生活が困難となります。
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具体的な方法としては、まず、「水抜き栓」(写真)という大元の栓を閉めて、これ以上水道管から水が入ってこないようにします。なお、水道管は地中に埋設されているため、氷点下以下とならず、凍結することはありません。

この上で、水抜き栓から、屋内の各蛇口までの間の水道管に残っている水を抜く作業が「水落とし」「水抜き」なのです。形式はいろいろありますが、要は水を抜いて、空気を入れて水道管の中を空にするというものです。

筆者は、このこと自体は北海道本を読んで知っており、この前の冬、ネットでも情報収集して、自分でやってみましたが、これがものの見事に失敗、水道管を破裂させるという大失態を演じてしまったのです。

失敗の原因としては、ボイラー系統の水抜きでした。通常の蛇口は、問題なかったと思うのですが、ボイラーから各蛇口への水抜きができていなかったようです。結果、配管業者さんを呼んで、修理していただいたのですが、これが約18万円かかるという、なかなかの「授業料」となってしまいました。

配管業者さんによると、ボイラー系の水抜きはプロでもミスることがあるほどのもののようで、素人の私は、それ以前の問題だったようです。そこで、今回は配管業者さんにお願いして、「水落とし」をしていただきました。

作業を横から見ていると、ある蛇口自体をいったん取り外し、そこから機器を使って空気を入れ込んで、配管全体の水を外に出す、というものでした。これはとても素人ではできません。道具も技術もありません。

月1回、稚内の拙宅で住んでいる筆者ですが、まさか冬期間(11月から3月までの5か月)、毎回業者さんに水抜きしていただくわけにもいかないので、10月末に水を抜いて、復活させるのは4月入ってからとしています。

となると、まったく水道が使えなくて、生活に支障をきたすのでは?と思われてしまいますが、実は生活できる技を編み出したのです。これについては次回、ご説明いたします。