仮に地方に移住しようとした場合、最も重要なのが雇用の確保でしょう。
では、最北の稚内の雇用情勢はどうなのか、見てきたいと思います。

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2018年9月16日(日)の地元紙「日刊宗谷」には、「求人倍率全国を上回る ハローワーク稚内管内」という記事が掲載されました。

これによると、2018年7月の全国の有効求人倍率が1.42倍であるところ、稚内管内は1.46倍だったとのことです。少なくとも平均では、全国平均と比べて遜色はないようです。

ただ、重要なのが職種別で、事務職について、稚内管内は0.24倍とかなり低いです。全国平均は0.47倍になっていますので、事務系の仕事が稚内では少ないことが推測されます(全国平均の統計は厚生労働省「一般職業紹介状況(平成30年7月分)について」より引用、以下同じ)。

一方、専門的・技術的職業については、稚内管内はなんと5.30倍です。全国平均は2.09倍ですので、この分野の雇用の需要が高いことが際立っています。

稚内管内について、「専門的・技術的職業」のさらに細かい分類における倍率のデータはありません。なお、全国平均における分類で、倍率の高いものは以下のようになっています。

建築・土木・測量技術者 5.39
医師、薬剤師等 4.53
医療技術者 3.01
社会福祉の専門的職業 2.77
開発技術者 2.29

全国的傾向を見ると、主に建築・土木系と医療・福祉系の仕事の需要が高いことが示されています。稚内については詳細なデータがないので、よく分かりませんが、おそらく同じ傾向ではないかと推測されます。

一つに、北海道では公共事業が多く、それに関連した土木関連の雇用が多いのではないかと考えられます。一例として、拙宅の周辺では「国営総合農地防災事業」の一環として排水路整備の事業が行われており、多数の重機が入り、土砂を運ぶダンプが行き交っています。

このため、稚内管内では、全国平均よりも、土木関連の雇用が多いのではないかと考えられます。

次に、稚内市の高齢化率(65歳以上人口の比率)は31.8%(2018年10月現在、稚内市役所HP)である一方、全国の高齢化率は27.7%となっています(2017年10月現在、平成30年版高齢社会白書)。このため、高齢者の比率が高いことから、そうした高齢者のための医療従事者の雇用の需要も高いのかもしれません。