ブルーオーシャン戦略 | BBC : Brad's Blog for Change

ブルーオーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略とは、「競争のない世界を創造する」ための戦略です。

今まで学んできた戦略は、「持続的な競争優位を作り上げる」ためのもので、
ポーターの基本戦略でみると、①コストリーダーシップ②差別化③集中の
3つのオプションで見てました。

ブルー・オーシャン戦略は、競争優位を作り上げるのではなく、「競争がない
世界へ“土俵を変える”」というものです。
最近この概念を良く聞きます。

土俵を変えるためには、①市場を見る ②事業特性を見る の2つが重要です。
それをどうやるか、について、この本では書かれています。

1)戦略キャンバスを描く
 これは、「競合と比較しながら、事業特性を見極める」という感覚で、
 市場の定義を捉えなおした上で、事業特性を再考(創造)するものです。
 ビジネスを創造するには、全くのゼロベースから発想するのは難しい。
 そこで、ヒントとなる事業(代替産業)をじっくりと見て、その事業(産業)の
 特徴から要素を取り除く/付け加える あるいは 減らす/増やすという
 ことを考えていきます。

2)戦略を実行する
 戦略キャンバスを描いたら、次は実行フェーズです。
 既存の組織で新規事業をやる場合は、特に以下の4つが重要です。
 ①意識のハードル
   現状に浸りきった組織の意識をどう変えるか
 ②経営資源のハードル
   限られた経営資源をどう使うか
 ③士気のハードル
   やる気を失った社員をどうモチベートするか
 ④政治的なハードル
   強大な利害関係者からの抵抗をどう乗り越えるか


 戦略の策定だけでなく、実行まで、きっちりと述べられており、
 非常に勉強になります。

 このブルー・オーシャンと以下の本を組み合わせると、ベンチャーの
 立上げ時に考えるべきポイントが押さえられるかと思います。

 ・ビジネス ロードテスト
  ジョン・W・ムリンズ著 英治出版
  起業時の評価ポイントを7つのディメンジョンで分析する、という
  フレームワークが紹介されています。
 

 ・観想力
  三谷宏治 著 東洋経済
  ものごとの本質を捉えるための発想、思考について書かれています