■書評 ★★★☆☆
本書は、コンサルタント、マッケーターの視点から
企業でははく、個人に注目して自分ブランドの確立
の方法を示している。
2011年の年初にあたり自分をみつめ直し目標設定に
役たてるために読んでみたが、他種の企業の経営戦略
の事例も掲載されており、わかりやすくまとめられて
いる。自分ブランドとしての方法論的な色合いは少な
いと感じたが、いろいろ利用・応用できる点もそれな
りにあり勉強になった。
■気に入ったフレーズ
・「そもそも論」
そもそも論を使うことによって議論に「筋」を通す
・「創発」
日々の業務の中で環境に適応しながら、チャンスを
生み出したり、取り入れたりしていく新たなパター
ンを大切にすべき。
・ カチっとした計画と柔らかい偶然がミックスを意識
することで目的達成能力はきっと高まる。
・「企業戦略論」では、戦略は目的達成の手段・計画と
位置づけられている。計画の段階で、目的に近づく
ためにどんなシナジーを活用していこうかと考える
姿勢をもつことが大切。
・ 主要顧客の声だけを聞き、ロジカルに正しい判断を
するだけでは不十分なのである。
「偉大な企業はすべて正しく行うが故に失敗する」
顧客の変化と自分の能力の変化を見据えて、柔軟に
対応していくことの重要性が必要である。
・ 人は「事実」だけで感動するのではなく「ストーリ
ー」に感動するものである。
・ 成熟市場の中では、一人の顧客の価値を高めていく
ことが企業におって大きな課題となる。その際にブ
ランドやロイヤルティといった企業と顧客との良好
な関係性が重要となってくる。
・「思考の見える化」
紙の上に可視化することによって思考のイメージが
右脳を刺激する。右脳と左脳のコラボレーションに
よって新しいブレークスルーが見えてくる
売れる「じぶん」を作る/平井 孝志
¥1,470
Amazon.co.jp