先日、はるかは、ブラジャーの要件定義を、


 胸部の整形ドキドキ


にあると書きました(参照 )が、この定義は、現大阪大学総長鷲田清一氏が氏の著書『モードの迷宮』(1989年)に書かれたことをパクったものです。


 今日はその鷲田氏『モードの迷宮』を紹介します。この本はわたしたちの”服飾”から得ている感触、着心地などを見事に分析している一冊です。

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 コルセットの着用時の悦楽 について先日、曖昧模糊とした私の感想を述べましたが、鷲田氏は、そういった被服の着心地(きごこち)=接触感を以下のように表現しています。


衣服は肌に張り付く、肌を締めつける、
肌を押す、肌を撫でる、肌を擦る…
コットン、シルク、サテン、モヘア、デニム、
ウール、カシミア……
それに毛皮、ナイロン、ゴム、ビニール、メタル、
功績、オイル、クリーム、そしてときには紙も。
異なった素材との接触が、
その都度異なった感覚世界を
身体の表面に出現させたりもする。
(鷲田清一『モードの迷宮』204頁より引用)


 素材との積極による「感覚世界」って表現がものすごく、共感できます。

また、その素材の質を


レザーのぬめりを帯びた光沢、
シルクの艶のある輝き、
合成繊維の均質的な肌理
(鷲田清一『モードの迷宮』206頁より引用)


 と表現。ポリエステルとかの質感がとっても伝わる文章です。

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  この本は、女性でしか味わえない、”豪奢なる一本のブラを装着する悦楽”の心理を徹底的に分析するための、重要な参考書だとはるかは考えています。鷲田先生の哲学については、引き続き研究を行ってまいりますね。ではまた。


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