だからアンサンブルで終わるんだよ。 | そのまんまISSEIぶろぐ

節分です。


みなさん


恵方巻きは

食べました?



恵方巻きって

いつの間にこんなに主流になったの?


子供のころ、恵方巻きなんて

食べたことなかったけどなー。




今年は流行りに乗っとって食べてみよう笑




意外と高いのな、恵方巻き。


千円くらいすんのな。


恵方巻き。



無言で食べなきゃらしいぜ。


恵方巻き。

 
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でかいよ、恵方巻き。

休まず食べなきゃご利益受けれない

らいしよ。

色々と厳しすぎるよ。

恵方巻き。






今日言いたいのは


それじゃない。





だからアンサンブルで終わんだよ。


こいつは脇役しかできないよ。


あー、あいつ役者辞めたんだ。


まぁ、辞めてもしょうがねぇよな。



身近な俳優が俳優ではなくなる。

名前を消していく。


そんな中、


聞くのはそんな事ばかり。




でも、自分は


そんな言葉で一掃することが

どうしてもできない。




行定勲監督の映画のオーディションは


最終審査で
生き残りオーディション形式だった。


生き残りオーディションとは


落ちた人が名前を呼ばれ、

ご帰宅を願うシステムだ。




一次オーディションでは、

やはり努力不足の俳優達がいたりして


ごめん、君とはちょっと渡り合えない

って思うこともあるけど、


最終まで残ってくるのは


各事務所からなんならかの

信念と個性を併せ持つ

猛者ばかりだ。



勝負が始まるのはそこから。


と、

言いたいんだけど


勝負でもなんでもない気がする。


演技が抜け出てる人もそんなにいない

どんぐりの背比べ状態。


みなの個性が素敵で、

それぞれの演技をうってくる。


だから何がいいとか、

これが正解とか

そんなのない状態なんだ。


その中、行定監督に

選んで頂けたのは

自分だった。


猛者がまた、1人、

また1人、

また1人。

どんどん消えていく。


残ったのは7人。


その中、自分の名前が呼ばれ。


帰る支度を始めようとおもった。


でも、連れてこられたのは監督の前。



特別嬉しいとか、そういう感情ではない。


そのあと、ずっと考えた。



オーディションで
選んでもらえる人がいるというのは、


もちろん

選ばれなかった人がいる。




たまに、何人か受かるタイプのオーディションで

一緒に役を勝ち取り、

  

っしゃ!こら!


どや!


みたいな顔してる人がいるのだけど、


そりゃ、頑張って努力したからだね。

うん。良かったね。一緒に頑張ろうね。

って思うけど。



そのオーディションに

物凄い思いをかけてくるやつだっている。


そのオーディションがダメなら

辞めようと思ってる人もいる。


だから、選んでもらったら

まずは同じ信念をもつ同志たちに

敬意をはらう。


その人の思いも背負って

役の命をもらって

絶対役を大切にするからね。って

思う。
 


舞台だってそう。

自分がメインで出演すれば、

かならずアンサンブルないし、

脇役の存在がでる。

でも、舞台は

作品を全員作る気持ちがわかるし、

アンサンブルからメインや、主役の地位を

築き上げた人もたくさんいるから

とても人間の良い人が多い気がする。


僕も主役をやらせてもらった身。

そりゃ、感謝しかない。



アンサンブルをやっていたあの人が。

脇役で作品を支えていたあの人が。



そんな人が光を浴びないまま、

辞めるという選択をする。


悔しかったろう。


だから、

その人のことを軽視するのは

ちがうとおもう。



本当にありがとう。

本当にお疲れ様。

あなたの想いも夢も

しっかり受け継いで

役者やるからね。

って気持ちがいつもある。





そんだけ。


  


油木田一清