20代の後半にカナダを電車で横断した。
バンクーバーからトロントまで4泊5日の電車の旅。
普通座席で寝泊まり。シャワーは5日間浴びられない。
昔からどこでも寝られる人だったので、それだけはラッキーでした。
バイト先で立って寝てしまったことがあるくらいです。
電車がカナダの中央部を走っているときは、
本当に1日中景色が変わらず、カナダという国の広さを感じた。
大草原に朝日が昇り、日中も車窓から見えるのは果てしない大地。
そしてまた大草原に日が沈む。
しかし、電車の旅というのは不思議なもので、
数日間とはいえ、一緒に寝起きしていると
なんだか家族になったみたいな感覚が生まれてくる。
私のお隣には風邪をひいたお兄さんが座っていて、
とても辛そうだったのを憶えている。
電車が駅で停まった時、乗客は近くのスーパーに買い出しに行くのですが、
その時、お兄さんに風邪薬を買って帰った。
音楽を聴いていたら、「電池の余分はないか?」とおじさんに聞かれた。
たくさん持っていたので、私はその人にあげたつもりでいたのに、
りちぎにも、おじさんはわざわざ買って返してくれた。
電車の展望車で小さな女の子と出会った。
彼女は私が着ていた服がかわいいと言って、私の隣に陣取った。
ピンク色だったので、子供は好きだったのかもしれない。
いい旅だった。
でももうこんな旅は体力的に無理になってきた私。
あの時、思い切って旅にでて良かったとつくづく思う。
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