4月を前に、入学、入社、昇進、といった喜び事に胸を膨らませている方々がいる中で、春訪れず、失意に沈んで方々もおられることでしょう。桜咲き乱れる華やいだ街を一人寂しく背を丸めて歩く、あの時の気持ち・・・・。私にも覚えがあります。
しかし、「失意の時こそチャンスあり」だと、私は思います。
地震で工場も家族もすべて失った中から"シャープ"を興した早川徳次氏、家財道具、奥さんの着物までを質に入れるぐらい追い込まれながら、"松下電器"を興した松下幸之助氏。武田信玄に惨敗しながら天下を取った徳川家康・・・・。冬の時代をじっと耐え、花を咲かせた人物はいくらでもいます。彼らの共通点はただ1つ。その事に言及した松下幸之助氏の言葉を御紹介して、今、逆風の中にある方々へのエールとさせて頂きます。
「私の経験からつくづく思うことは、何ごとによらず、志を立てて事を始めた限り、少々うまくいかないからとか、失敗したからといって"これはもう見込みがない。ダメだ。"と簡単にあきらめてしまってはいけないということです。そのような心弱いことでは、ほんとうにものごとを成し遂げてゆくことはできません。世の中は常に変化し流動しているものです。ひとたびは志を得なくても、それにめげることなく"もう一度やってみよう"と、気を取り直して、再び辛抱強く地道な努力を重ねてゆく。そうすると、そのうちに周囲の情勢が有利に展開して、新たな道が開けるという事もあるのです。」(松下幸之助氏「人生談義」より)