「心の風邪」・・ "うつ"を未然に防ぐには | 人を生かすBraceNetwork 青木利明 Official Blog

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奈良で開業され、産業医としてのご経験もある"かさちゃん"さんが、"うつ"についてコメントして下さいました。あの俳優の高島忠夫さんのような快活で活動的な方でさえかかってしまった"うつ"。その患者数は、1996年の43万人から2005年の93万人へと急増し、多くのごく普通の人々から時間と仕事を奪っています。臨床にもとづいたかさちゃんのアドバイスを参考にしていただければ幸いです。

 「奈良の"かさちゃん"です。奈良の片田舎でしがない内科開業医をしておりまして、毎日おじいちゃん、おばあちゃんと楽しくお話しをしながら高齢者医療に取り組んでおりますが、数年前までは某国営企業の専属産業医として働いておりました。

拙い文章ですが、送らせていただきます。何分、 命に関わることですので、きっかけになるような文章しか書けないことをご理解いただければ、と思います。"ホントは怖い家庭の医学"のように素人に診断させるような内容のものもチラホラ見受けますが、私は万が一、それで受診の機会を逃したり、い たずらに不安感をあおり、かえって受診を控えさせるようなこともあるかと思いますので、どうかと思ってみています。自分でこれはイヨイヨ病気だ、と思って、怖くなって病院に行かない、というケースも多々あるのです。ここでは、<自分のうつに、自分で気がつくには>についてお話したいと思います。

 まず、基本的なことですが、うつは<真面目な人>しかなりません。自分で自分を追い込んで、精神的にまいってしまう病気ですから、理屈の上では不真面目な性格の人はなり得ません。

 次に、うつの初期症状ですが、私の頼りない経験ではありますが、必ず<不眠>があります。そして、不眠には二種類あることに注意が必要です。世間一般では不眠は寝付きが悪い>ことを言うことが多いのですが、途中で目が覚めて、そのあと眠れなくなる、という症状もよく見られます。前者を入眠障害、後者を熟眠障害といい、お薬も使い分けされます。

  この初期の時期に気がつくことが出来て、いわゆる睡眠薬、安定剤で治療を受けることが出来れば、かなりのケースで重篤なうつ病、と言う状態にならずにすむと思います。ですが、まじめ故に<薬に頼ってなんか><病院に行く時間があれば仕事を>とズルズルと受診の機会を逃しているケースが多々あると思います。

  うつは<心の風邪>とも言われます。風邪は引き初めが肝心。早く行って治せば、こじらすこともないわけです。あれ?いつもの自分と違う・・・そういう気持ちになっ た時には、<心の風邪>という言葉も少し思い出していただければ幸いです。逆に、 回りの方に「あれ?いつものこいつと違う・・・」ということがあれば、<心の風邪>という目から、見てあげることもいいかもしれません。

 なお、異業種交流会等の場でお会いした時、個別の相談に応じる事はできますが、メールでの個々のケースの相談はご遠慮いただいております。医師としての立場でお返事する以上、ご理解いただきますようお願いいたします。」