「まだ、研修生の時、患者さんの爪を切らせてもらったことがあるんです。」と、訪問看護師のAさん。
「爪を切り終わった後、声が不自由な患者さんが、必死に身振りで"何か書くものを"と訴えてこられました。そこで、紙とペンをお渡しすると、ふるえる手で書いてくださったのが、"あ・り・が・と・う"でした。」
「私は感動しました。爪を切っただけでこんなにも喜んでもらえる・・・。その感動は今でも続いています。しわくちゃの手で私の手を握りながら言ってもらえる、"ありがとう。また来てね。"とい言葉。この言葉があるからこそ、私は訪問看護という仕事を続けられるのです。」
Aさんのお話に、私も強く心を動かされました。しかし、訪問看護という仕事は、その苛酷な勤務内容ゆえに、なかなかなり手がなく、多くの訪問看護ステーションで人手不足に陥っています。何とか、力になりたいものです。