silver Seoul①ー2 | silver Seoul☆

silver Seoul①ー2

「あ、目覚めましたか?」


目を開くとそこには眼鏡の男の子。


「ひっ・・・」


思わず小さく悲鳴をあげる。


その悲鳴もお構いなしに眼鏡くんは続ける。


「神楽ちゃんがね、血相変えて貴女を運んできたんですよ。今もお医者さん呼びに行ってくるって駆け回ってるんですけど・・・」



神楽ちゃんがまともなお医者さん連れてこれるかどうか自信はありませんが、と眼鏡くんは苦笑いした。



「あ、僕、新八です。名前、ノアさんで大丈夫ですよね?」


眼鏡くん…じゃなくて新八くんはそう言って優しく笑った。


「ただいまアル!!ノアは!?ノアは生きてるアルか!?」


バタバタと部屋に神楽ちゃんが入ってきた。


そして私が起き上がったのを見るなり、ぎゅぅっと抱きついた。



「えっ!?」


「よかったアル~!2日間も寝てるから、死んじゃったかと思ったネっ!!」



死んじゃったって・・・・


なにげにそういうこと言うのね、神楽ちゃん・・・



何はともあれ、心配かけた上に、数日、お世話になったみたい。



「なんか、ごめんなさい・・・」



小さく謝ると、新八くんも神楽ちゃんもにっこりと笑った。


「いいんですよ。」


「いいアルよ!!!」


こんなに見ず知らずの人間にここまでしてくれるなんて…



嬉しくてまた涙が溢れる。



「でも一応お医者さんには見て貰ったほうがいいネ!!」


「え!私、もう大丈夫だよ!?」


そう言ったけど、神楽ちゃんはお構いなしに続けた。


「大丈夫アル!腕のたつ医者、連れてきたネ!!医者ー!!!入ってくるヨロシ!」


神楽ちゃんがそう言ったのと同時に、扉がガラリとあいて、誰かが入ってきた。



なんか・・・



医者っていうよりもホームレスじゃね???みたいな感じのするみすぼらしいおじいさんが立っている。


「いや、絶対違うから!この人、沖田さんとよく一緒にいる、リヤカーのおじさんだから!!!」


新八くんのツッコミが炸裂する。


「サドに教えてもらったアル。よし、医者。ノアを治療するヨロシ。」


「…あれはワシがまだ若い頃の・・・」


「いや聞いてないから!帰ってもらえぇぇぇ!!!」


神楽ちゃんは小さく舌打ちをして、おじさんを玄関に連れていった。