そんな誰に言うでもない鬱憤を心の中にぶちまけて、汗を流しながら目的地もなく目的もなく田舎道をぶらついていた。
偶然知り合いに出会う、なんてことはない。なにせ、今は平日の昼間。元々交友関係の狭い自分が、平日の昼間に、田舎道で出会えるような相手などいないのだ。
それは考えることもないほどに当然のことであったはずなのに、その日だけは違った。
交差点で出会った相手は驚いた顔をしていた。
甲高い叫ぶ音が聞こえる中、それに紛れるように鈍い音がした。
最後に見るのが君の顔だなんて。
他でもない君の顔だなんて。
慌てて駆け寄る君は確かに僕に向かって舌打ちをした。
気付けば僕は空にいた。
そこから君と僕を見ていた。
君は走り去っていった。
誰もその場にはいなかった。
君と僕と悲鳴を上げた車だけ。
君の罪は僕しか知らない。
きっと何もなかったかのように世界は回り続けるのだろう。
これが自分への罰なのだと納得しながら僕は消えていった。