人々はそれぞれ異なる道を歩いている。
僕も例外ではなかった。
けれど、僕の道は誰とも交わりはしなかった。
近くを通ることはあっても交わりはしない。
分岐点も存在などしなかった。
ゴールの見えない道をひたすら歩き続けた。
この道を外れたら僕の人生は変わるのだろう。
きっと変わるのだろう。
けれど僕は変化を恐れてきた。
きっと他の人々もそうなのだろう。
もしくは自分で道を選んでいる気にでもなっているのだろうか。
・・・・・・やはり僕は一歩踏み出さなければならないのだろう。
どうなるかなんてわからないけれど、それはこの道を歩き続けていたって変わらない。
踏み出そう。
新しい一歩を。
そして僕は初めて白線の外に足を踏み入れた。
記念すべき新しい一歩は
その一歩は
地面に着くこともなく身体ごと落ちていった。
僕に他の道など存在していなかった。