綺麗な夕焼けが映っていた
「好きだ」
そうそれは一目惚れ
駅のホーム ひとりで呟いた
いつもより一本遅い電車
それが僕のいつもに変わった
ドアに近い端の席
そこが君の指定席
話しかけてみよう
だなんて僕にそんな勇気はないよ
ただ見ているだけ
それすら躊躇ってしまう僕だ
ある日いつもの駅のホーム
いつもはいないはずの君がいた
君は僕に気付きもしないよね
胸の中がもやもやとした
静かに隣に並んだ
君の方を見ることは出来なくて
ただ前を向いて緊張してた
そこには綺麗な夕焼けが広がっていた
鼻をすする音がした
つい君の方を見てしまった
君は目から涙を零していた
僕は慌てて目をそらした
電車が走ってくるのが見える
この駅では止まらない特急列車
隣にいた君は数歩前へ
そのまま線路内へ消えた
けたたましい音が響く
音がやけに遠く感じる
僕はただ前を見ていた
夕焼けが滲んできた