合わないってなんだ他人と分かり合えたことがない、そうやって嘆いてる人がいて、俺はその人のその弱さが堪らなく、おかしい程に魅力的に感じた。これが欲だとはっきり気付けるほどに。その人の存在を求めた。自分よりも弱い相手。自分よりも不幸な相手。自分よりも孤独な相手。自分よりも病んでいる相手。そういう誰かを常に求めていた。友達が欲しかったなんて嘘だ。俺は俺がいなきゃ生きていけない誰かを求めているんだ。俺が合わないと感じる相手は決まって充実している人だった。自信に満ち溢れていて、幸福に溢れていて、自身を特別だと認識していて、他者は見下す相手に過ぎないと考える、そんな人達。これは同族嫌悪だったのか。