一緒に遊んで、じゃれあっていた。
目が覚めてそれが夢だと気付く。
あれ、いつ年を越したんだっけ。
目の前には正月料理の余り物。
姉ちゃんにお母さんにおばあちゃん。
なんだか久しぶりな気がした。
夢の中では起きたら隣に好きな人がいたのに、目が覚めたら一人だった。
そう残念そうに話す俺に、家族は何かを呟いた。
その声が聞こえないまま俺はもう一度目を覚ました。
一人の部屋で目を覚ました。
目を覚ましたら一人、それは今のことじゃないか。
本当の寂しさを味わった気がした。
そして夢の中の俺が「好き」と言った相手は、ずっと前に諦めたはずの人だった。