違うはずだ。そういう目的で会いに来たわけじゃないのに。
隣で眠る相手を見て、寂しさを感じた。俺も眠れたらいいのに、と。眠れたのは朝になってからの30分ほどだった。夢を見て、目が覚めて、「ああ、これは夢だったのか」と思ったら腕の中に彼はいて、夢じゃなかったと安心しながら、一度はこれが夢だったと受け入れた自分に寂しさを感じた。
空腹感に反比例し幸福感は減っていく。早く起きてくれないかなと思いつつ、起こしてはいけないと気を遣い、それは俺だけの葛藤なのだと、孤独感に打ちひしがれたりする。
目の前にいるのに、触れているのに、なんでこんなにも寂しいと思ってしまうのだろうか。
帰るとき、きっと俺はこの人を好きにはなれないと思った。それでも、その後に連絡が来たら胸が弾んで、自分でも自分のことが分からなくなった。
あなたは俺じゃなくてもいいのでしょう。そんな気がして、辛くなったのは、きっと好きな気持ちがあるからで、なら何故俺は今こんなに。
人を好きになれないのかもしれない。
なんとなくそんな気がした。