オフィスは家庭的な雰囲気で部屋の広さの割に人数は少なかった
何かしらの仕事をしたわけではなく
かといって見学でもなく
社長含め全員が他愛もない話をしていた
私は
ああ、これも仕事だったんだった
などと思い、甥に
働いてるよ、といえば良かった
なんて思っていた
朝起きたとき夢とはまだ気付かず
今日は病院だから仕事は休みだ
と、ほっとしていた
その後すぐに夢だと気付き
夢で良かった
と、ほっとした
仕事なんてしていなかったのに
仕事というもの自体がダメなようだ
働かなくなって二年半
まだそれしか経ってないのか
ごめんなさい
私はまだ働けそうにありません
そんな目で見ないでください
噂をしないでください
笑わないでください
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
孤独が怖いくせに誰かと関わるのも怖い
うつになってから自分の中で矛盾ばっかりだ
そういえば夢の中で二重人格になりかけていた
あれはとても心地よかった
矛盾がなくなっていくようで
私は私一人じゃもう抱えきれないのかもしれない