「先輩、老後設計なんか、してたんですか」。

「当り前だろう。

普通の大学を出て、
普通にサラリーマンになった、普通の人の最終形は、
老後の安心だろ」。

「えー、なんか夢がないなー」。

「バカか、お前は。
夢だの、なんのかんの、言っているから、
フリーターにしかなれないんだよ」。

「・・・・・」。

「そりゃー、昔のサラリーマンには、
夢みたいなもんは、あったらしいよ」。

「どんな夢ですか」。

「そりゃ、一国一城の主とかだよ」。

「えっ、そりゃすごいや。
大阪城ぐらいですか、
でも大阪城は、いくらなんでも、大きすぎますよね」。

「はぁ、バカかお前は。どこの世界に、
ホントの城を建てようなんてヤツがいるんだよ」。

「違うんですか」。

「違うに決まってるだろう。
普通に家を建てるってことだよ」。

「なーんだ」。


読者登録してね