ブログネタ:怖い話、教えて!! 参加中


これは、五月のある日のことでした。

当時、五歳だった私は母親と遊歩道を散歩をしていました。

他愛も無い話をしながら歩いていると桜並木にさしかかりました。

四月には綺麗な桜が満開だったその場所は、

今ではすっかり花も散り、葉桜になっていました。

そこで私はこんな事を思いつきました。



もし、今この桜の木の下で、地面を力いっぱい蹴ったらどうなるだろうか。



桜の木の下にいるとたまにツーッと落ちてくる虫の存在。

虫は嫌いですが、あの葉のところには多分、虫がいるんです。

気になりだすともう駄目です。

まさか、五歳の私如きが蹴ったからってどうなるものではあるまいと。


そう思いました。

そして、思いっきり地面をダン!!!と蹴ったのです。



しーん



なんだ。何にもならないじゃん。

と、顔を上げると、目の前に小さな虫がツーッと下りてきました。

ん?と思い周りを見渡すと…



ぎゃああああああああああ!!!!!!!!!


周りは五歳の私の目線でも解るほど、沢山の毛虫たちに囲まれておりました。

まさに悪夢です。

私はなるべく姿勢を低くして触らないように、

でも無我夢中で母親の手を引っ張ってその場から逃げました。



泣きじゃくってる私に母親は

「あんなことするからでしょ。馬鹿だねー」

とケラケラ笑いながら言いました。

「だって、まさか私がやったくらいであんなに落ちてくるなんて…」

「落とされた虫の方はたまったもんじゃないよね」



ごもっともです。

虫さんごめんなさい。

と、いうのが、私の体験した一番怖い話です。

なんか、夏の怪談とかじゃなくてすみません。

でも、辺り一面虫だらけで本当に怖かったんです。

まぁ、一番怖かったのは虫の方だと思いますけど。

とりあえず、葉桜の木の下では静かにしてたほうが良いですよ。

地団駄踏もうもんなら次の瞬間、周りは虫のオンパレードになりますから。