「God Bless America」


9.11を思い出すたびこの言葉を思い出します。


そしてその時のことは今も鮮明に覚えています。


5年前の深夜僕は当時勤務していた商事会社の17Fで残業をしていました。


「ワールドトレードセンターが火事になっている!!」


その声が響き渡って、テレビをつけたら、ワールドトレードセンターから


噴煙が上がっていました。


ちょうど飛行機1機が突っ込んだ後でした。


そしてその後見ていると2機目が突っ込んできた。


唖然としました。


まだその後見ているとビルがあっという間に崩れ去った。


1棟目、2棟目。


鳥肌がたったのを良く今でも覚えています。


ちょっとしたハリウッドのアクション映画を生で見ているように


フィクションなんだかドキュメントなのか認識できず、ふわーと浮いたような記憶。


世界経済の中心であるビルがあっという間に瓦礫の山になり数千人もの人の


命を奪い取ってしまいました。本当にショッキングな出来事でした。


終電後、僕はタクシーの中で涙を流していました。


あそこでビルの中で命を奪われた人、飛行機のハイジャックに巻き込まれた人、


ビルの倒壊により巻き込まれた人、皆朝出社してきて楽しい一日を迎えるときに


無念だっただろうなと涙が止まりませんでした。


現実を受け入れる自分と受け入れられない自分への葛藤。


そしてただテレビを見ているしかない無力さ。すごく歯がゆかったのを覚えています。


ここから発端でアメリカのアフガン進出、イラク戦争と意味のない戦いに突入した。


そして今もビルで当時ビルの救出で活動した人達が灰を吸って苦しんでたり、


イラク人やアメリカ人が殺しあってたり、誰も幸せになりえない出来事だったと思います。


「勝ちのない争いや戦争=価値のない争いや戦争」です。


今はこれを教えてくれただけでも9.11の意味があったのかなあと今では思います。


そしてそれを体験した国だからこそ持てる


「愛国心」と「人に愛している」と言えるアメリカの誇り高き心と国民性。


日本人が同じ立場になったとき、同じ気持ちを持てるでしょうか。


僕は持てる人間でいたいと思っています。


こういう機会だからこそ今、幸せに生きている事に、


自分の両親、兄弟、親族、友達、仕事仲間、全ての人に感謝したいと思います。


そして、ありがとう。