境界性パーソナリティ障害とは、パーソナリティと関連がある、いくつかの精神症状が集まったものです。
症状は人によって様々ですが、主に次のような症状が見られます。
感情と行動が不安定
感情のぶれが激しく、急に怒ったり、自傷行為に及んだりします。その感情や行動の激しさに、周囲の人が巻き込まれることも多いです。
対人関係が不安定。相手が悪いと思い込む
感情と行動が不安定なことにより、対人関係も悪くなります。対人関係がうまくいかないのは、相手に対する思い込みが強いことも原因になっている場合もあります。あれほど絶賛していた人を急にこき下ろしたり、反応が両極端になるのも特徴です。
患者本人には自分が病気だという自覚が乏しく、相手が悪い、周りが悪いと思い込む傾向にあります。
見捨てられ不安が強い
周囲の人から見捨てられることを極度に恐れます。嫌われないように異常な努力をします。
衝動的な行動を繰り返す
薬物やアルコール、セックス依存、過食、危険運転など衝動的な行動を繰り返したりします。
などがあります。
私はこの病気と闘っています。
・感情のコントロールができない
ほんの些細なことでものすごく不安になったり怒ったりします。
きっかけは、メールやLINEの返信が遅い、パートナーに不安を伝えても無視された、とりあってくれない、自分以外の異性(芸能人なども含め)興味をもっている、関わろうとしている、そんなことです。
ヤキモチの範囲を超え、ヤキモチでは済まないほどの不安感から怒りを感じてしまうことがあるのが特徴です。
これは決して、ヤキモチや束縛の度が過ぎるということではなく、他の異性に興味をもたれる=自分が劣ると感じ、劣等感を感じ、不安を覚えて落ち込んだり怒りを感じるいうループに入るのです。
その時の苦しみが、この病気ではない人の比ではないのです。
ただパートナーが異性の芸能人を可愛い、カッコいいと言っているだけで、自分の存在価値までなくなると感じてしまうのです。
街で歩いてる異性で見た目のいい子や露出の多い子の方を見られるだけでものすごく心臓がバクバクしてきて嫌な気持ちになって、苦しくなってしまうのです。
そういう病気です。
・行動のコントロールもできない
また、そういった感情を覚えて苦しくなった時、自分の行動もコントロールできません。
パートナーに理解があれば別ですが、理解のない場合、自分の感情をどうにかしたくて、衝動的な行動をとることがあります。
パートナーが興味をもっている対象の異性を乏しめる、ものを壊す、過食、大量飲酒、衝動買い、多量服薬、リストカットなどです。
これは決して当てつけではありません。
そうすることでしか自分の感情を抑える方法がわからないのです。
いけないとわかっていてもそうすることでしか落ち着いていけないのです。
頭がおかしい、メンヘラなどと言われますが、この病気の患者の行動には、パートナーを困らせるつもりはなく、他に上手に発散することができないのです。
必死で自分の苦しみと闘っているのです。
・相手との距離感を上手に保てない
境界性パーソナリティ障害の人は、パートナーにされた些細な言動で落ち込んだり、気に病んだりしがちです。なかば、被害妄想的に傷つき、怒りを覚えます。そして、怒りにまかせて相手を攻撃します。
そして喧嘩になり、パートナーはついていけないと突き放します。
そこで今度はこの病気の大々的な症状、見捨てられ不安を感じるのです。
そして今度は見捨てられたくなくて泣いて縋り、納得できてなくても謝ります。
パートナーも許して戻る場合が多いですが、この病気は日常的に不安感を抱えているため、また些細なことで同じことを繰り返してしまいます。
後悔しても反省しても、言動を改めようとしても、強い不安感にどうしても抗いきれないのです。
そうして喧嘩して別れては戻ることを繰り返す場合が多いです。
・見捨てられることへの強い不安
境界性パーソナリティ障害の人は、相手に見捨てられることに対して、強い不安を感じます。相手に見捨てられないように、極端な行動を起こすこともあります。
何十回も電話やメールをしたり、応じなければ夜中に押しかけるといった強引な行動に及ぶ場合もあります。ストーカー行為や暴言などに及ぶことも珍しくありません。
また、不安が高じて、うつになったり、パニック発作を起こしたり、体調を崩したりしてしまうこともあります。
さらには、リストカットや多量服薬をしたり、自殺するなどと言って相手に苦しみを理解してもらおうとしてしまうのです。
・対人操作
自分以外の異性を見られると、自分が劣ると感じます。
そのために、自分以外の異性を見ないように求めます。
芸能人しかり、街で歩いてる異性しかり、職場の異性しかりです。
他の異性との関わりや興味をもつことで、自分と比べられ、劣って見捨てられることが怖いのです。
極端に自己評価が低いのです。
自分に魅力がない、存在価値がないと慢性的に感じているからです。
そのために対人操作をして、他の異性を見たり関わったりしないようにしてもらおうとしてしまうのです。
・慢性的な虚無感
「自分には価値がない」という感覚は対人関係の破綻をも引き起こします。
慢性的な空虚感を埋め合わせるために、相手に密着することを過剰に求めます。それが叶わないと、激しい怒りまたは抑うつ感が生じます。このため、対人関係は不安定になります。
・抑うつ感
まるで自分に価値がないと感じる虚無感は、抑うつ感(抑うつ気分)を生み出します。何をしても楽しくなく、生きる幸せを感じにくいのです。憤怒することもあれば激しく落ち込むこともある、この極端さも境界性パーソナリティ障害の特徴です。
こういった空虚感から鬱病を併発し、自分の居場所がないと感じるのも症状のひとつです。
空しさに苛まれ、行動する気がなくなると、倦怠感というかたちで身体症状があらわれます。見捨てられ不安が強い場合は、血液中の酸素が過剰になって、過換気症候群(過呼吸、パニック発作)を起すことがあります。
・自傷行為
境界性パーソナリティ障害の人の中には、空虚感や抑うつ感、見捨てられ不安などの精神的な苦痛から逃れるために自傷行為に走る人がいます。
様々な自傷行為
自傷行為には次のようなものがあります。
- 刃物など皮膚を切る。(手首の場合リストカットと呼ぶ)
- 尖ったもので皮膚を突き刺す。
- 頭をぶつける。
- 釘などで体に穴をあける。
- 物に体の一部を強くぶつける。
- 皮膚をむしる。
- タバコなどで皮膚を焼き焦がす。
- 大量服薬。
特に手首を切るケースが多く、日本でもリストカット症候群と呼ばれ話題になりました。
自傷行為のきっかけ
自傷行為のきかっけはさまざまです。
- 対人関係から生じるストレスや悩み
- 強い苦痛を伴う心の苦しみ
- 虚しさや焦燥感
- 強い抑うつ感
境界性パーソナリティ障害の人が自傷行為を行う根底には、自分は取るにとらない存在だという自己否定感や罪悪感があります。
自傷行為を行った人のうち66%の人が、自分の問題を解決困難と感じています。しかし、実際には、他人からは些細なことにみえるようなものです。些細なことでも大げさに感じ取ってしまうといった境界性パーソナリティ障害の特性が自傷行為につながってしまうのです。
自傷行為は繰り返される
境界性パーソナリティ障害の自傷行為は繰り返されることがほとんどです。自傷行為で一時的に気分を紛らわせても、また、抑うつや見捨てられ不安などから逃れるために自傷行為をしてしまいます。そしてその行為はエスカレートしていくことも少なくありません。

自殺に発展する危険
自傷行為を行う人は、死にたいからおこなうのではありません。生きていることの苦痛から一瞬でも逃れたいから行うのです。むしろ生き延びるための行為であるともいえます。
しかし、自傷行為を繰り返すうちに、本格的な自殺に発展する可能性が高まることが分かっています。自傷行為の慢性化を防いで、自殺への発展を防ぐ対応が重要です。
以上上記http://bpd.nerim.info/からの引用とわたしなりの見解です。
こういった病状は、基本的な安心感の欠如から悪化していきます。
パートナーがいる場合、更に顕著にそのパートナーの対応で心の波が激しく揺れ動くのです。
パートナーが、理解して受け入れて支えてくれる人の場合、病気は良くなっていきます。
しかし、認知度が低いこと、BPD関連のサイトでは、このBPD患者からは逃げろ、被害、といったことをたくさん書かれております。
正直、パートナーにとっては大変扱いづらく、理解も難しい病気であることは確かで、患者の感情の波に奔放されてしまうことも、多々あるかと思います。
しかし、向き合いきれず、理解もせず、逃げ出した方々に、本当にこの病気を理解できているのでしょうか。
知識がない、理解できないからこそ、受け止めきれず、回復の方向に進まず逃げ出すのであって、一時期でも好きになって、大切にしたいと願ったパートナーに対して逃げるという言葉を使う方を非情に感じます。
付き合いきれず疲れてしまった、それはしょうがないことだと思います。
しかし逃げは所詮逃げであって、そんな方々に軽々しくさも経験して全部患者の苦しみもわからないくせに知ったふりをして自分ばかりが被害者のような顔をしていることは遺憾です。
そんなふうに触れ回っているあなた方とお付き合いをしたことで、この病気がどれだけ悪化してどれだけ苦しんだか本当に理解できているのでしょうか。
また、一度は好きにあさなって、お付き合いをして、良い時間も過ごした相手です。
それが一方的でかつ全て迷惑であったならともかく、そうではないのに被害というのは間違いだとわたしは思います。
そんなあなた方とお付き合いした患者も、病状が悪化したり、たくさん理解してもらえない苦しみを味わい、鬱病など他の症状を併発し、上手くやれずに逃げ出されたことに少なからず苦しんでいるのです。
私たちだって、なりたくてこんな病気になったわけじゃない。
育ってきた環境が大きく関わって、私たち自身普通でいられないことにたくさん苦しみ続けて闘い続けてきているのです。
あなたは癌になった患者に自分のせいで癌になったんだろ、お前が悪いからその闘病に付き合わされた自分は被害者だと言えますか?
あなたは境界性人格障害になった患者には自分のせいで境界性人格障害になったんだろ、お前が悪いからその闘病に付き合わされた自分は被害者だと言うのですか?
確かに、パートナーには、健常な方とお付き合いするよりも試練が多いことは確かです。
それでも私たちは性格が悪いからこんな病気になったんじゃない、大切なパートナーを苦しめたくてこんな病気になったんじゃない。
病気だって、私たちだって大好きな人と喧嘩も苦しみもない幸せな日々を送りたいと心から望んでるんです。
病気だと知って、十分な知識を得て、私たちが1番欲してる安心感を与える努力をしてくれましたか?
この人は私のことを絶対見捨てないんだっていう安心感を与えてくれましたか?
それは癌患者に抗がん薬を投与するのと同じことなのです。
病気の治療、良くなっていくことに必要なことなのです。
ごめんなさい、癌をたとえに出してしまうと癌患者の方には申し訳ないのですが、目に見えないだけで、形にないだけで、確かにそこには心の傷と病気が存在しているのです。
あの時いきなり怒り出したのはこういった心理なんだと、一つ理解してもらえれば、一つ安心感をくれれば、それは私たちにとっての良薬なのです。
そしてこの病気は、完治します。
そこまでもしかしたらすぐかもしれない、多大な時間がかかるかもしれない、それでも確かに完治する病気なのです。
だからどうか、理解も受け入れることもできない方が軽率に逃げろなんていわないでください。
その言葉に私たちはまた傷付くのです。
受け入れる器がないのなら、理解しようと思うほど相手を愛していないのなら、疲れてしまったのなら離れることは自由です。
だけれど、患者の苦しみがわからないのなら、被害者ヅラして自分だけが失ったとは思わないでください。
私たちはまた見捨てられたと、更に傷付いて生きていかなければいけないのです。
一度は好きになった相手にそんな仕打ちをしないでください。
全ての行動は、病気の症状なのです。
特効薬もありません。
見捨てられない安心感でしか補えないのです。
患者のパートナーは何度患者が泣くところを見ましたか?
何度自傷行為に走るのを見ましたか?
それが全てあなたのことが好きすぎて、病気で抑えきれない不安を抱えて苦しんでいたからだとしても、一方的に被害を受けたというのですか?
この病気で苦しむのはパートナーだけじゃありません。
本人自身苦しんでいるのです。
れっきとしたら病気なのですから。
パートナーを苦しめてしまうことに罪悪感もあります。
それでも、支えてもらって一緒に乗り越えたいと思うから、あなたがいいのです。
そう思って共に時間を過ごしたパートナーからこき下ろされるのは、本当に悲しいことです。
心の傷が目に見えるのならきっと、理解してもらえるほどボロボロになっているのです。
どうかそのことを忘れないでください。
そして、BPD患者の方々。
今まで、辛いなか、本当によく頑張ってると思います。
少なくともここを見てくださってるということは生きているということだから。
何度死にたくなりましたか?
何度自傷行為をしましたか?
本気で死のうと考えたことだってあるはず。
よく生きててくださいました。
終わりの見えない坂道を登り続けてるような気持ちで毎日過ごしているはず。
だいぶ登ったと思ったのに突如ふりだし地点に戻されたりすることもあったはず。
どうか、死なないでください。
楽になれるなら自傷行為だってしたってかまわない。
だけど、どうか死なないで。
まだ出口は見えない道のりでも、いつか必ず出口が見つかるはずだから。
くじけそうになっても、立ち止まったとしても、ふりだしに戻されてしまったとしても。
自分のペースでいいんです。
仲間を見つけて、ゆっくりゆっくり、出口を一緒に探しましょう。
それではこれで。
今後はわたしの闘病日記になります。
よろしければ、共感していただいたり、BPDの恋人がいらっしゃる方は参考にしてくださったら嬉しいです。
ありがとうございました。