いつも、このブログをご覧いただき有難うございます。今日はちょっと趣向を変えたテーマで書いてみますね。


今日、私の個人的な友達で大学でも講師として活躍されている素敵な女性の勉強会に参加してきました。勉強会のご案内の中に「プロセス指向心理学」というものがあり、どんなものかと思って時間を調整して参加させて貰いました。


その内容については私は専門外なので書けませんが、「プロセス指向心理学」をもじって、「プロレス嗜好心理学」と勝手に思いついたので、今日はそれについて書いてみます。


実は心理学というよりも、マーケティングになります。ですが、マーケティングは消費者の心理をいかに揺さぶり、潜在化しているニーズを顕在化させシーズに変える言う事が重要なのです。

ちょっと専門用語になったので具体例を挙げて解説すると、「今年の冬は寒くなりそう」という長期予報が出たら何を思いますか?


「防寒具を買わなきゃいけないかも?」と思う段階は潜在したニーズです。


で、だんだん冬が近づいてきて、「やっぱり防寒具買わなきゃ!」と思ったら、ニーズが顕在化した段階です。そういう人に対して、これを買ってもらおうとして、今年の売りたい商品(例えばフリース)を提案し、それを買おうと思わせるのが売る側の戦術ですし、それを見て「このフリースはおしゃれだし買いたい」と思う段階シーズと言う事です。要するに、具体的にこれが欲しいと思ってもらう段階ですね。


で、話を戻します。では、「プロレス嗜好心理学」(私が勝手に考えたので、学術的な根拠はありません(笑))とは何ぞや?と言う事ですが、マーケティングが成功するには、今までなかった市場を作るということが有ります。ソニーがウォークマンを作り、音楽を家の外でも聞きたいという潜在ニーズを「外でも聞ける!」という市場を作り、今では音楽を持ち歩くのが当たり前になりました。


プロレスは戦後進駐軍(GHQ)などに支配され、アメリカの言いなりになっていたと思っている人たちの「アメリカに負けてたまるか!」、「アメリカの言いなりにあって悔しい!」と思っていた人に潜在する思い(ニーズ)に応えたものを、力道山が作ったのです。


プロレスが始まった当初、力道山がアメリカ人レスラーを倒すことで一般民衆が心の中で思っている「アメリカに負けてたまるか!」というニーズに応えてくれました


しかも、プロレスはショービジネスですから、何度も倒されそうな状況を見せながら最後に勝つというストーリー展開で「ハラハラドキドキ」させて、最後はアメリカを倒すという結末で見ている人たちの潜在しているニーズ「アメリカに負けてたまるか!」をプロレスという形で顕在化し、それを見せることで「また、アメリカが負けるところを見たい!」というシーズを産み出し、日本中を熱狂させました。


と言う事で、今日はここまでにします。その後のプロレスのマーケティング戦略の変化については、今日の記事の反応によって続きを書くかを考えたいと思います。読んでみたいと思ったら、「いいね」をクリックしていただいたり、コメントを頂けたら嬉しいです。


最後まで、読んで頂き有難うございます。