ちょっと日にちが空きましたが、ビートルズがジャケットに写ってはいるもののビートルズ演奏曲が収録されていないレコードを集めた「THE BEATLES‘ WITHOUT THE BEATLES」海外LP編の2回目です。
■PETE BEST「BEST OF THE BEATLES」(BM-71/72、US:SAVAGE RECORDS、1966)
<ジャケット表>
1966年発売のLPをもう1枚紹介します。ピート・ベストのLPです。タイトル「BEST OF THE BEATLES」はまさしくその通りですね。全く嘘は言っていません(笑)。ビートルズのベスト盤と思って購入した人はいるのでしょうか?(笑) ジャケットにハンブルグでアストリッド・キルヒャーが撮影した、当時のビートルズ5人の有名な写真が使用されています。その写真に、ご丁寧にピートがどの写真の人物か分かるように丸で囲んでいます。ビートルズの写真を使用したことについては、まあ、首にした人物のLPですので、ビートルズ側も黙認ということでしょうか?(アストリッドは黙っていなくても良かったのでしょうけど…)
このLPはカウンターフィット盤が多く、市場で目にするのはほとんどがカウンターフィット盤のようです。御多分に漏れず、当方が所有しているLPもオリジナルではありません。まあ、目の色を変えてオリジナル盤を探す人はあまりいないのではないかと思いますが…(いらっしゃったらすみません)。
■V.A.「THE STARS SING LENNON & McCARTNEY」(MFP-5175、UK:EMI、1968)
<ジャケット表>
次は68年にUKで発売された、レノン&マッカートニー作で他の人にあげた曲を中心に収録したLPです。内容に合わせ、ジョンとポールの写真がジャケット表に使用されています。
同内容のLPはCDを含め、現在では数多く発売されていますが、本LPはビートルズ現役時代の68年に発売されており、この内容では初めて発売されたLPになるのでしょうか。また、ビートルズとしての未発表曲以外にもカバー曲も12曲中3曲収録されています。EMIの廉価版レーベルであるMUSIC FOR PLEASURE(MFP)レーベルから発売されており、EMI発売の公式なカバー曲を含む未発表曲集になります。79年にはEMIから同内容のLP「THE SONGS LENNON AND McCARTNEY GAVE AWAY」(NUT18)が発売され、国内でも東芝EMIから発売されましたが、この79年発売のLPではジョン提供のリンゴの楽曲を含みすべてビートルズとしては未発表の曲が収録されています。
本家EMIからの発売ですのでジョンとポールの写真は使用しやすかったと思われます。ちなみに本LPのタイトルは、ジャケット表には収録アーティスト名を列挙した後に「SING LENNON & McCARTNEY」と書かれていますが、ジャケット裏及び背には「THE STARS SING~」(「THE」はジャケット裏にはあるが背にはない)と書かれていますので、こちらをタイトルとして採用しました。
■THE TORERO BAND「LENNON & McCARTNEY TIJUANA STYLE」(MFP-1318、UK:EMI、1969)
<ジャケット表>
翌69年に上記LPと同じEMIのMFPレーベルから発売された、レノン&マッカートニーの楽曲を管楽器で演奏したLPです。このLPもジャケット表に作者であるジョンとポールの写真が使用されています。
60年代後半から、ハープ・アルバートを代表とするブラス・サウンド(ティファナ・サウンド)が流行しましたので、そのブームに便乗した発売だったのではないでしょうか。この手のサウンドのアーティストの知見はあまり有していませんので、トレロ・バンドについてはよく分かりません(笑)。
■APPLE JAM「BEATLES MAGIC」(DS-030、UK:DANSAN RECORDS THEATRELAND、1979)
<ジャケット表>
時代は70年代末期に移ります。79年に発売された「BEATLES MAGIC」というタイトルのビートルズの楽曲をディスコ風にアレンジしたカバー曲収録のLPに、ビートルズ4人の写真が使用されています。今回はジョージもリンゴも写真を載せてもらえて良かったですね(笑)。
UKのマイナー・レーベルから発売されたLPです。70年代末の頃は著作権、肖像権に関する管理も厳しくなっていたと思うのですが、よくもまあ大胆にもビートルズの写真を使用できたと思います。ビートルズ側も気が付かなかったくらい売れなかったのでしょうか?(笑)
ジャケットの中心に座っているブロンドの髪の女性2人(ヘリンデ・グローブとマルギッタ・セラー)がアップルジャムです。当時の西ドイツのディスコでかかるミュンヘン・サウンド関連のアーティストです。アバが大ヒットしていましたので、アバの二番煎じとして売り出していたのでしょうか(もしくはピンク・レディーの2番煎じか(笑))。
なおこのLP、実は国内でも79年に「ビートルマジック」(RY-1002)というタイトルで、ビクターのラジオシティレコード・レーベルで発売されています。但し収録曲は同じですが、曲順は変更されています。国内盤ではUK盤とは打って変わって、ジャケットにはイラストが使用されています。国内盤はビートルズ・イラスト・ジャケット集の1枚として、またUK盤は今回のビートルズが演奏していないビートルズ・ジャケット集の1枚として別々に購入し、購入した後にこの2枚が同じタイトルのLPであることに気が付きました。ジャケットが全く異なるので、曲を聴くか、アーティスト名及びLPタイトルをじっくり見ないと2枚が同一LPということに気が付かないかもしれません。なお、UK盤のタイトルは「BEATLES MAGIC」ですが国内盤は「ビートルマジック」と、「S(ズ)」が省略されています。さらにこのLPはボニーMのアレンジャー、ステファン・クリンクハンマーが担当しているとのことで、国内盤の帯にも明記しています。
<国内盤ジャケット表>
■V.A.「LOVE'EM DO!」(INS-5063、UK:CHARLY RECORDS、1992)
<ジャケット表>
もう1枚は90年代に入ってから発売されたオムニバスLP「LOVE'EM DO!」です。90年代以降は、国内の廉価盤CDに見られるように、アーティストの写真を使用したハーフ・オフィシャル的なソフトが発売されるようになりましたので、海外盤LPに関しても探せば結構な数、存在するのではないかと思っていますが、とりあえず現時点で確認できている1枚を紹介します。
内容はビートルズがカバーした曲、影響を受けた曲を収録した、よくあるパターンのLPですが、このジャケットにビートルズのエド・サリバン・ショー出演時の写真が使用されています。これもCHARLY RECORDSというマイナー・レコード会社のINSTANTレーベルから発売されています。
以上紹介したLP以外にも、ジョージ・マーティン楽団のLPにビートルズの写真が使用されたジャケットが数枚ありますが、これらは別格として別の機会に紹介したいと考えています。
<「THE BEATLES‘ WITHOUT THE BEATLES」海外LP>






