
猫と暮らしている人には多いと思うけれど、
猫と長く一緒にいると彼、彼女らの言っていることがわかってくる。
言っていることもわかるし、思っていることもわかる。
心が通じ合うってことだ。
家族とはそういうものだ。
彼の名前はチョチョリという。
僕が子供の頃、釣ってきたザリガニにそうつけたそうだ。
由来はわからない。
ヘリコプターを、何度練習してもヘリポクターとしか言えない子供だった僕だ。
きっと語感の良さだろう。良い、というのは僕の主観だけれど。
彼は雑種の茶虎だ。
まだ赤ちゃんの頃にやってきた。
やんちゃが過ぎて、
つまり咬んだり引っ掻いたりの乱暴を
母猫と兄弟猫たちにしまくって育児放棄にあって、
うちにもらわれてきた。
僕が高校生の頃だ。
やってきてから十年近くなる。
実年齢では僕の歳を追い越している。
十年。ここに一度に書き込めないほどのことがあった。
ともかく一日僕らの生活をふりまわす、迷惑であるが、
とにかくかわいい存在だ。
一言で言ってかわいい。
そう、かわいい。
かわいい。
か、かーあーいーいー!
いやん!!チョチョちゃん!きゃわたん!!!!!!!!!!!!!!!!(崩壊!)

子供の頃のやんちゃは仕方あるまい。
壁紙、カーテンを破く。
モノを手当り次第に落とす。
要求がある時は噛み付く(飛びついて鋭く尖った牙でガブリやってくるのだ)
そういうのは大人になればなくなると思っていた。
ところが、
なくならない。
なくならなかった。
朝から要求を繰り返す。
ご飯を。
扉のオープンを。
快適な寝床を。
遊びの相手を。
そして誰もいなくなるとずっと寝ている。
理想の生活ではないか。
そんな彼の気持ちが、僕にはわかっているのだ。
彼は、大切な友達で、血のつながらない家族だ。
ではちょっと彼に話を聞いてみようかな。

よう。何の用だよ?寝てたのに。
俺は今日も忙しかったんだよ。
虫とカラスを追っ払ったり狭い路地に異常がないか確認したり、あと、なんだっけな。
とにかく今日も忙しかったんだよ。
なんにもならないランニングヤローのお前と違うんだぜ?
なに?ブログ?一言欲しいって?しょーがねーな。
にゃ、うーん、うにゃ、ナーーーン。
つまり、猫の視線で生きてみたら、結構いろんなことがわかるぞって話。
なにが大事だったか、よく思い出してみろよ。
彼にしてみれば、僕の生活は矛盾と無駄に満ちている。