
このニュースを見たとき、
安倍政権は、憲法改正をすることなく、
集団的自衛権を憲法解釈上あるいは特別法で行使できるようにしたいんだなと思いました。
もともと内閣法制局は、法律の最後の憲法審査を行うところですから、
ここの長官が、
集団的自衛権を認める特別法を合憲としてしまえば、
憲法解釈を待たずに、
日本は集団的自衛権を行使することができます。
これから国民的議論をというときに、
なんでこんな人事をするのか納得がいきません。
これから議論をするからこそ、
中立的な長官を任命するべきでした。
それとも、
安倍政権は、もう国民の合意はできていると思っているのでしょうか。
集団的自衛権って、
同盟国が攻撃を受けたら、その同盟国を守って上げられる権利ですよね。
でも色々と調べてみるととても奥が深いんです。
かの人のナチス発言をきっかけに、
自民党の憲法改正草案やら、
インターネット上の解説などを読んでいますが、
実際のところ、日本が集団的自衛権を行使できるようになった場合に何が起こるのか、
はっきりとは分かりません。
イラク戦争や、対テロ戦争のときに、
自衛隊も危険な最前線へ送られていたことは間違いありませんが、
もっと奥深い何か大きな変化が起こるような気がしてなりません。
それはこれからおいおい勉強していこうと思います。
軍事費だけ見ると、
日本は世界第四位だそうです。
で、その軍事力は日本の防衛のための戦力です。
集団的自衛権を行使するようになれば、
もっと多くの軍事費を必要とされるでしょう。
よく集団的自衛権は認めない、反対とか言うと、
「お花畑」な人、と揶揄されることがあります。
現実を見ないお気楽な人という意味だと思いますが、
社会保障費を削って軍事費を増やす、
この現実はどう解釈すればよいのでしょうか。
政府が勝手に正義のための戦争と決めた戦争のために、
税金が使われていくのか・・・
人の命が奪われていくのか・・・
そうした議論がこれから始まると言うときに、
内閣法制局に偏った人事が行われたことは問題があります。
これがかの人の言った、「喧騒の中で決めたくない」という意味だとしたら、
やっぱりあの発言には問題があると思う。
国民の知らないところで静かに決めると言うのは、
民主主義じゃないし、
ファシズムだと思う。
これからも継続して、集団的自衛権や憲法改正について、
勉強していきたいと思います。