自動車評論家 国沢光宏さんの解説です。
ワゴンRの技術発表があった。大きな技術は1)アイドルストップ用にリチウム電池を使う。2)13km/h以下でエンジン停止(ロックアップクラッチを切ってエンジン完全停止)。3)エアコンのエバポレータに冷却剤を使うことによりエンジン停止時間を通常の2倍に延長する、というもの。JC08で28,8km/Lと凄い。
搭載されているリチウム電池は容量0,036kWh。プリウスの電池が1,31kWhなので非常に少ない。電池ユニットを見ても予想外に小さい角形電池が5つ入っているだけ(1本2,4Vで直列だから12V)。電池価格は今や1kWhあたり高くて6万円。0,036kWhなら2160円。ユニットで5千円か?
大型弁当箱程度の電池ユニットを助手席下に積む
リチウム電池を搭載すれば3千円以上するというDC-DCコンバーターが不要になり、制御用12Vバッテリーも小型になって安くなる(普通のアイドルストップ用制御バッテリーって普通より二回り大きいので高価)。トータルコストで考えればむしろリチウム電池の方がリーズナブルなのかもしれません。
ということで開発担当者に聞いてみたら「そんなことありません! リチウム電池のコストの方が圧倒的に高いです」。う~ん! パソコン用の18650電池だって3,7Vの2200mAなら1本350円(5本で0,04kWh)。5本1750円です。ユニットなら5千円くらいで調達出来そうなのに。ずいぶん割高だ。
電池本体は長さを2倍にした『006P』型電池という感じ
漏れ伝わるトコロによれば、現行ワゴンRと比べ4万円高くらいの価格設定になるらしい。燃費の差で価格差をカバー出来るか微妙。アルトECOのシステムを使って安くした方がいいのでは? と聞いてみたら、28,8km/Lだと取得税と重量税がターボを含めた全グレードで免税になるという。なるほど。
横滑り防止装置など装備面の違いも4万円に含まれているかもしれないし。いずれにしろスズキは自信満々。それだけ軽自動車ジャンルで危機感を持っている、ということです。価格設定次第じゃ檄売れモデルになる? そうそう。70kgの軽量化についちゃ未だにタネ明かしをしていない。